1 広島菜
 1 特性 
 広島菜のほとんどが「広島菜漬」に加工され、高菜、野沢菜と並ぶ三大菜漬けとして全国的に知られている。繊維が少なく、やわらかで、口にほのかに広がる香りと、ピリッとした風味を持っている。
 
 2  来歴 
 諸説あるが、広島菜は明治二十五年頃(1896年)、川内温井の木原才次青年(1866年生誕)が、本願寺詣りの後、京都郊外の某寺院の蔬菜園で多葉性の珍葉(実は、観音寺白菜)を見つけ、院主に乞うて数株もらい受けて帰郷し、従来一般的に栽培していた「京菜」と混植して得た交配品種を数年間品種の交配を重ね、品種固定化したものが、即ち広島菜の原菜である。
 この新品種珍菜が初集荷された時、市場では問屋も八百屋も称賛をおしまず、従来の京菜と区別して「平茎」と呼び市場の人気者となった。
 その頃、江波、草津、矢野、坂方面で養殖された「かき」が質量ともに、日本一を誇り、大坂道頓堀や中の島河岸に進出したお座敷料亭「かき船」が、ラストコースとしてお茶漬けを添えたことが、食通の大坂人の嗜好にヒットして、誰言うことなく「広島菜漬」と呼ぶようになり、それが全国的に普及して、広島菜となったのである。また、呼び名は、昭和8年(1933年)の産業博覧会(現在の原爆ドームで開催、当時は産業奨励会館)で命名されたのが始まりともいわれている。(「JA佐東町 農協だより 昭和61年4月15日号(1986年)」より)

 
 3 センターで栽培する作型
  
 ○:は種 、 □:収穫
 
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