2 矢賀ちしゃ  
 
 1 特性 
  葉は大型の扇状で、緑地に鮮紅色で美しい。ほど良い苦味はあるが、肉質は柔らかく食味はよい。レタスと同様に、生育適温は15〜20℃と冷涼な気候を好み、高温条件と長日条件で抽苔がおきやすい。
 
 2 来歴 
 東区矢賀地区では昭和60年頃まで赤系の「かぎちしゃ」が栽培されてきた。赤みがかった縮れのある葉にほろ苦さが特徴であったが、時代の流れとともにちしゃを食べることが少なくなり、それにあわせて栽培も減り、飯田森一氏の手によって守り続けられてきたが、飯田氏が亡くなってからは種とりも中断してしまった。
 当時、娘夫婦の飯田澄雄・悦子氏は、小松菜やきゅうりなどの栽培を始めていたが、矢賀ちしゃの種子は残念ながら、家に保存されておらず、矢賀ちしゃの栽培は行われていなかった。それを聞いた広島市農林業振興センター職員が平成11年広島県ジーンバンクに問い合わせたところ、平成4〜6年にかけて広島県内の植物遺伝資源の探索と収集を行った際に、偶然にも森一氏が提供した矢賀ちしゃの種子も含まれていた。平成12年、ジーンバンクより種子を譲り受け、さっそく飯田氏は栽培を始めることとなり、平成15年春から『矢賀ちしゃ』と命名して量販店で販売し、20年ぶりに復活させた。

 3 センターで栽培する作型
  
 ○:は種 □:収穫
 
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