当センターでは、広島市域の水産業の振興を図るため、漁場環境等の調査を行い漁業者に情報提供や指導・助言をするほか、魚介類の稚魚等の生産や、魚と漁業の資料展示室で市民に広島市の水産業を紹介する仕事を行っています。

トピックス・新着情報

シジミの種苗生産を開始しました。

  8月中旬に太田川産のシジミから採卵し、種苗生産を開始しました。 

  太田川のシジミは近年減少しており、資源の回復を目指し、平成23年から種苗生産の技術開発を開始しました。これまでの7年間で採卵方法や餌の種類等に関する様々な試験を行い、種苗を安定して生産することができるようになったため、今年度からシジミの種苗生産を事業化し、生産しています。

 シジミはカキ等の2枚貝と同じ様に浮遊期※を経て、母貝と同じ様な貝の形になります。採卵から約2週間が経過し、写真の様な稚貝(約220μm)が当センターで見られるようになりました。

※浮遊期…シジミの受精卵は水中を漂いながら成長し、やがて幼生になります。幼生は稚貝になるまでの間、水中に浮遊した状態で生活します。この水中に浮遊する期間を浮遊期といいます。