海辺の教室


平成19年度海辺の教室開催の様子

平成19年4月 「魚の年齢」

魚の年齢を調べるにはどうすればよいのでしょうか?今回は広島湾でとれたメバルの年齢をウロコと耳石の年輪を数えて調査しました。

耳石は頭の中にあるので、まずメバルを煮付に調理して、試食しながら取り出しました。

メバルの体からウロコをとって顕微鏡で観察しました

ずらっと並んだメバルの煮付け!とてもおいしいと好評でした

平成19年5月「メダカの育て方」

昔は身近な小川や水路にたくさん見られていたメダカですが、今では純粋な野生種はとても少なくなっています。

実習では市販されているヒメダカを使って卵の顕微鏡観察や流れに逆らって泳ぐ習性の実験をしました。

水産振興センターの屋外水槽でえさやりをしました。

卵を顕微鏡観察しました。ふ化直前のメダカが卵の中で動く様子が見られました。

平成19年6月「シジミ漁業」

広島市を流れる太田川では、シジミ漁業が行われていますが、ご存知ない人も多いのではないでしょうか。

太田川でとれるシジミは大粒で味が良く、広島市内水面漁業協同組合等ではブランド化に取り組んでいます。

実習では、シジミをとる道具「ジョレン」の使い方の体験、二枚貝の鰓の繊毛運動の実験、シジミの水質浄化実験を行い、最後に冷凍と冷蔵シジミを使った味噌汁の食べ比べをしました。

ジョレンの使い方体験写真 太田川シジミ味噌汁写真

シジミをとる道具「ジョレン」の使い方を体験しました。

太田川ならではの大粒シジミです。

平成19年7月「つくり育てる漁業」

まず、稚魚の放流や藻場、干潟の必要性などを学習しました。

その後、種苗生産施設の見学を行い、餌やりの体験をしました。

最後にクロダイの稚魚の放流をしました。

クロダイの赤ちゃんかわいいね。

大きくなってね

平成19年8月「海辺のいきもの」

まず、朝夕や海辺のいきものの特徴などを学習しました。

その後、海辺の生物を実際に触って観察しました。

海辺にはいろんないきものがいるんだね

今度は実際に海辺で観察してみよう!

平成19年9月「プランクトン」

プランクトンとは、水中を漂って生活する生物を指す言葉で、エビやカニの幼生、珪藻類などの小さな生き物から1m以上に成長するエチゼンクラゲまで、いろいろな生物が含まれます。

海辺の教室では、これらのプランクトンについて学習した後、水産振興センター裏の港で、プランクトンネットを使って、参加した皆さんにプランクトンを集めてもらって顕微鏡で観察しました。

珪藻類(植物プランクトン)、アルテミア(動物プランクトン)、カイアシ類(動物プランクトン)等、たくさんのプランクトンを観察して、スケッチしました。

水産振興センター裏の港で、プランクトンを集めました

顕微鏡で観察するサンプルを配ります

今回観察したプランクトンの一部

左:珪藻類(植物プランクトン)

中:アルテミア(動物プランクトン)水産振興センターで稚魚に与えています。

右:カイアシ類(動物プランクトン)

平成19年10月「かまぼこ」

魚のすり身に塩を入れて練ると、弾力が出てきます。そこに調味料等を入れてよく混ぜ、かまぼこ板にのせて蒸しました。

市販のかまぼこより美味しいと好評でした。

練るのには力がいるので大変です

がんばったので美味しくできました

平成19年12月「かき養殖」

広島のかき養殖の歴史や生産方法などの講義をしたあと、実際に「かき打ち」をしました。

できたむき身は、バターソテーにして試食しました。

手軽にできてとてもおいしいので是非挑戦してみてください。

最初はおっかなびっくり。でもすぐにプロ並みでした(写真左)

バターソテーにして試食しました。簡単でおいしく、ビールのつまみにも最適です。(写真右)

カキを使った実験

プランクトンがたくさん入っている海水にカキを入れ、緑色が薄くなっていく実験です。 当日の時間中では色が薄くなるのが分かりませんでしたが、そのまま数時間たってみると ごらんのとおり、プランクトンがかきに食べられて透明に近くなってきました。

かきのバターソテーレシピ(4人分)
材料
手順
  1. カキを塩水中で振り洗いをするか、ざるに入れ、円を描くように振ると、 カキの汚れがきれいに取れる。洗ったカキはキッチンペーパーで水気をふき取る。
  2. フライパンを強火にかけ、バターかサラダオイルを少量(材料の分量以外)入れ、 温まったらかきを入れる。 表面がきつね色になるまで片面ずつ丁寧に焼く。
  3. 中火に火力を落とし、フライパンにフタをして5分間蒸し焼きにする。
  4. フタを取り、強火に戻して、かきから出た水が少なくなるまで煮詰める。
  5. バターを入れ、溶けたバターをかきにからめる(バター風味のソースになります)。
  6. 火を止める前にしょうゆをフライパンの壁に垂らして香り付けをする。
  7. 皿にもり、コショウを振って熱いうちに頂く。

平成20年1月「ノリ養殖」

みんなでノリを刻んで、すいて、立派な”海苔”ができました。

ノリを刻んで、たたいて、ミンチ状にします(左)。

すいたら、水を切り、スダテにかけて乾かします(右)。

平成20年2月「魚のおろしかた」

スーパーに行くといろいろな魚が売られています。すぐに料理が出来るように、切り身がパックに入れられて売られていることが多いですよね。

これはこれで便利だけど、新鮮な魚は、魚を丸ごと買ってきて自分でおろせば、切り身以外の頭や皮など、魚のおいしいところを残さず食べられます。

今回の海辺の教室では、今が旬の広島湾のクロダイを丸ごと使って三枚おろしにしました。

出来た切り身や頭や皮などのアラは残さず料理にして、みんなで試食しました。

冬のクロダイは脂が良くのっていて、刺身はマダイよりもおいしいくらいです。皆さん、クロダイのおいしさにびっくりしていました。

まず、クロダイの絵を使ったおろしかたの説明と立派な本物のクロダイを使って実演をしました。

参加した子供達がそれぞれ小出刃包丁を握り、クロダイをおろしました。

おろしたクロダイの身は刺身とオリーブオイルソテーに、アラはみそ汁にしまして試食しました。

平成20年3月分海辺の教室開催の様子

ワカメを触ってみよう

ワカメを茹でて色変わりを観察し、ついでに食べちゃいました。

ワカメの標本作り

おっきなワカメの標本を作りました。本館入口に展示しますので見に来てください。

塩蔵ワカメの茎取り

塩蔵ワカメの茎取り作業です。岩塩が濃いので手が塩辛くなっちゃいました。

ワカメのほかにも色々な海藻と海草も手にとって観察しました。ヌルヌル・モワモワ・ゴシャゴシャしてました。