広島かき子ども体験隊


平成21年度広島かき子ども体験隊

平成21年9月4日

筏

広島湾に浮かぶ、広島かき子ども体験隊専用の養殖いかだです。9月13日(日)から養殖開始です!

平成21年9月13日

学習会

初めに、かきの生態や養殖方法について学習しました。かきを育てるのは大変なことが分かりました。

出港

学習会の後、通し替え作業を行う場所まで、かき養殖業者さんの船で移動します。

通し替え説明

まず、養殖業者さんから通し替えのやり方を教わりました。

通し替え説明

通し替えとは、採苗連(写真左)からかき種苗が付着したホタテガイの貝殻をはずし、新たな針金に間隔を広げて(写真右)通し替える作業です。

種苗

今回、通し替えを行ったかきの種苗(赤ちゃん)です。今年の7月にホタテガイの貝殻に付着させたものです。

通し替え体験

ホタテガイの貝殻とビニール管を交互に針金へ通していきます。単純そうですが、根気のいる作業です。

通し替え体験

養殖業者さんにアドバイスしてもらいながら、みんなで頑張って通し替えをしました。

養殖連

通し替えが終わり、出来た垂下連を船に積み込みました。今回作成した垂下連の長さは、通常の半分の約5mです。

移動

垂下連を吊るすかき筏に向けて船で移動です。当日は、風があったので、波しぶきがかかりながらの移動でした。

見学

かき筏に到着しました。これから、養殖業者さんに養殖連を吊るしてもらいます。かき養殖を行う実感が湧いてきました。

本垂下

養殖業者さんが手際よくかき筏に垂下連を吊るしていきます。波で揺れるかき筏の上でも手際よく作業される養殖業者さんはさすがです。

養殖連

吊り下げた垂下連です。これから来年の3月までこのかき筏で養殖します。かきの成育状況等は随時このホームページで紹介します。

平成21年10月5日

避難

台風第18号が日本列島に近づいてきたため、垂下連を全て引き上げ、影響を受けにくい場所に避難させました。

平成21年10月9日

戻す作業

避難させた垂下連を筏にもどしました。幸いに通常のカキも被害はほとんどありませんでした。

10月9日のカキ

通し替えから約1か月経過したカキです。順調に大きくなっていました。

束ねる

ある程度カキが大きくなってきたので、束ねていた垂下連を1本づつ分けて吊るすことにしました。この作業を「さばく」といいます。写真は束ねている状態です。

さばく

このように、等間隔にカキを吊るしました。さばいて、1本づつ吊るすことで、カキはエサの植物プランクトンをたくさん食べることができ、より大きくなっていきます。

平成21年11月16日

2か月後の
     垂下連

垂下連を引き揚げました。ずっしりと重たくなっています。

2カ月後のカキ

通し替えから約2か月経過したカキです。カキが大きくなったのでホタテガイの貝殻が見えにくくなりました。

平成21年12月14日

3か月後の
     垂下連

今回は垂下連を1本引き揚げて、成育状況を確認しました。カキは垂下連の上から下まで順調に成育していました。

3ヶ月後カキ

通し替えから約3か月経過し、収穫まで残り3カ月です。来月はカキを少し持ち帰って大きさを確認したいと思います。

平成22年1月12日

垂下連

カキが大きくなったので、垂下連を引き揚げるのが大変です。

今回はカキを少し持って帰りました。

殻付カキ

ボールペンの大きさと比べてみてください。9月には小指の先ほどの大きさだったカキがこんなに大きくなりました。

むき身

むいてみるとこんな感じです。収穫まであと約2か月です。

平成22年2月15日

垂下連

2月15日にカキの成育状況を確認してきました。先月に比べ、かなり重たくなっていました。

殻付カキ

今回もカキを少し持って帰りました。先月と比べるとかなり大きくなりました。

むき身

殻を開けてみました。食べるのに十分な大きさになっていました。

加熱前と加熱したカキ

カキを電子レンジで加熱してみました。写真左が加熱前で写真右が加熱後です。十分に身入りしているのであまり縮みません。いよいよ3月14日は収穫です。

平成22年3月14日

筏に到着

さあ、いよいよ収穫の日になりました。

船で移動してカキ筏に到着しました。

収穫1

まずは、収穫する垂下連を集めます。

収穫2

集めた垂下連を金具に掛けて行きます。

収穫3

いよいよ垂下連をクレーンで吊り上げます。

すごい迫力です。通常の養殖での垂下連の長さはこの倍の長さ(約10m)です。

収穫4

垂下連の針金を大きなハサミで切ります。すると、カキ自体の重さでカキは下に落ちます。

収穫5

収穫が終わりました。カキの成育が順調だったので、昨年と同様に大漁でした。

帰港

港に帰ってきました。これから、カキを船から降ろして、カキをきれいに洗浄します。

水揚げ

カキを降ろすのにはベルトコンベアーを使います。このベルトコンベアーは、カキを洗浄する機械につながっています。

洗浄

カキに付いている泥などを機械を使ってきれいな海水で洗い流します。

洗浄後

カキがきれいになって次々と機械から出てきます。立派なカキです。

講義

水産振興センターに戻ってきました。山陽女子短大の寺岡准教授さんにカキの栄養の話をして頂きました。カキは栄養満点なのでたくさん食べましょうね。

カキ持ち帰り

雨が降り始めたので、カキ打ち体験の前に、持って帰るカキを選んでもらいました。参加者の方はカキを”なんと200個も”持って帰れるんですよ。今夜はカキパーティーですね。

カキ打ち体験

さあ、みんなでカキ打ちです。身を傷つけないようにむいてくださいね。

むき身

殻を開けてみるとこんな感じです。ぷりっとして美味しそうでしょ。このカキは「ワカ」と呼ばれる養殖方法で養殖されたカキです。

むき身

大小ありますが、十分に身入りしているので味は抜群です。「ワカ」は通常のカキより小粒ですが、産卵期間を経ていないため、すっきりした味です。

調理1

カキ打ちしたむき身を使って、みんなでオイスターチャウダーを作ります。先ほどカキの栄養の話をしていただいた寺岡准教授さんに作り方を教わりました。

調理2

むき身に小麦粉をまぶし、バターでソテーしました。いい香りが漂ってきました。

調理3

チャウダーの素(もと)です。ベーコン、たまねぎ、じゃがいも、にんじんが入っています。ソテーしたカキをこの鍋の中に入れます。

チャウダー

完成しました。美味しそうでしょ。いや、本当に美味しかったです。みなさんもぜひ作ってみてください。おススメです。

試食

みんなで試食しました。とても美味しいと好評でした。カキが苦手だった人も今回はたくさん食べることができました。

オイスターチャウダー(4人分)

【監修 山陽女子短期大学 准教授 寺岡千恵子】

材料
手順
  1. カキは良く洗い、キッチンペーパーなどで水分をふき、小麦粉①をまぶして、バター①で炒める。
  2. たまねぎはみじん切り、ベーコン、じゃがいも、にんじんは1cm角に切り、じゃがいもは水にさらす。
  3. バター②で、ベーコン、たまねぎをこがさないように炒め、小麦粉②を加えて1分炒める。
  4. 3.に水、コンソメを入れて、じゃがいも、にんじんを加えて軟らかくなるまで煮る。さらに1.のかきを加えて5分くらい煮る。
  5. 牛乳を加えて必要なら塩、こしょうで味を整え、仕上げに生クリームを加える。
  6. お皿に盛り、パセリのみじん切りを散らす。
注意点

平成22年4月16日

調理

今回の体験隊は豊作でカキが余ったので、料理教室などで使用していただきました。

この日は、山陽女子短期大学で調理実習が行われました。実習の前には、広島かきについて皆さんに説明しました。

発表

計20品のカキ料理が出来上がりました。私も試食させていただきました。とても美味しかったですよ。

山陽女子短期大学食物栄養学科2年生の皆さんが作成したレシピはこちらです。