海辺の教室


平成25年度海辺の教室開催の様子

平成25年4月「育てる漁業:マコガレイ」

つくり育てる漁業や水産振興センターで育てている魚介類の赤ちゃん(種苗)について学習した後、施設見学やマコガレイの稚魚の放流体験を行いました。また、放流体験の後には、ミニタッチングプールで海辺の生物に実際に触れてもらいました。

講義

つくり育てる漁業や水産振興センターで育てている魚介類の赤ちゃん(種苗)について学習しました。

講義

実際に、魚介類の赤ちゃん(種苗)を育てている施設を見学しました。

講義

大きく育つことを願って、マコガレイの赤ちゃんを海へ放流しました。

講義

放流体験の後、ミニタッチングプールでナマコやヒトデ等に実際に触れてもらいました。

平成25年5月「プランクトン」

プランクトンの種類やプランクトンの大量発生によって引き起こされる赤潮等について学習した後、実際に港でプランクトンを採取し、顕微鏡を使って観察しました。当日は天候が悪く、小雨が降っていましたが、参加者全員が上手にプランクトンを採取し、観察することができました。

講義

プランクトンの種類やプランクトンの大量発生によって引き起こされる赤潮等について学習しました。

講義

港に行き、専用のネットを使いプランクトンを採取しました。雨の中、皆さん頑張ってネットを引きました。

講義

自分たちで採取したプランクトンを顕微鏡を使って観察しました。元気よく動く動物プランクトンも見れました。

講義

顕微鏡で見つけたプランクトンをスケッチしました。何種類のプランクトンを見つけることができたかな?

平成25年6月「メダカの観察」

メダカのオスとメスの判別方法や卵の発生について学習した後、メダカの卵を顕微鏡を使って観察しました。観察した卵の中には、孵化直前のものもあり、心臓の動きや血液の流れを見ることができました。小さな卵の中で、一生懸命生きているメダカの赤ちゃんを観察することで、命の大切さを学ぶことができました。

講義

メダカのオスとメスの判別方法などについて学習しました。オスとメスを見分けられるようになったかな?

講義

ホテイ草の根っこから卵を探し出し、スライドグラスにのせる作業です。メダカの卵が予想以上に硬いことに皆さん驚いていました。

講義

メダカの卵を顕微鏡で観察しました。顕微鏡を使うことで、肉眼では見ることができない卵の構造を観察することができました。

講義

産卵後、数日経過したメダカの卵です。この頃になると、心臓の動きや血液の流れを観察することができます。

平成25年7月「チリメンモンスター」

7月の海辺の教室は、巷で大人気の「チリメンモンスター(略して「チリモン」)」をテーマに開催しました。

シラス漁やチリメンジャコの製造工程などについて学習した後、チリモン探しや観察を行いました。見つけたチリモンは、種類を調べて、画用紙に張り付け、オリジナルのチリモンカードにしたり、寒天ゼリーを使った標本にして持ち帰りました。チリモンを通じて、海の中にはたくさんのいきものが住んでいることや海のいきものの大切さを学習することができました。

講義

たくさんのチリメンジャコの中からチリモンを探し出し、種類を調べました。珍しいチリモンは見つかったかな?

講義

チリモン探しは、大人も夢中になってしまいます。お子さんに負けないくらい、たくさんのチリモンを発見した保護者の方もいらっしゃいました。

講義

見つけたチリモンをラミネート加工して、自分だけのチリモンカードをつくりました。夏休みの自由研究は、これでバッチリですね!

講義

珍しいチリモンは、寒天ゼリーを使った標本にしました。色々な角度からチリモンを観察することができる標本はとても好評でした。

平成25年8月「海辺のいきもの」

8月の海辺の教室は、「海辺のいきもの」をテーマに開催しました。潮の満ち引きや干潟の役割について学習するとともに、水産振興センターの前にある八幡川河口の干潟で生物採集を行いました。
 干潟探索の際は、天気も良く、強い日差しの中での活動となりましたが、参加者の皆さんは夢中になって生き物を採集していました。干潟探索を通して色々な生き物と触れ合い、干潟の重要性を学習することができました。

講義

干潟の役割等について学習した後、水産振興センターの前にある八幡川河口の干潟に行き生物採集を行いました。

講義

網やスコップを使い、潮だまりや泥の中に隠れている魚、貝類、カニ等を採集しました。珍しい生き物を見つけることはできたかな?

講義

短い時間でしたが、魚、貝類、カニ等を採集することができました。中には、ヨウジウオの赤ちゃんを採集した参加者の方もいらっしゃいました。

講義

自分たちで採集した生き物について、図鑑を使い調べました。干潟には色々な種類の生き物がいることがわかり、皆さん驚いていました。

平成25年9月「シジミ漁業」

9月の海辺の教室は、「シジミ漁業」をテーマに開催しました。広島市内を流れる太田川に生息するヤマトシジミの生態やシジミ漁業について学習し、水産振興センターで昨年度から実施しているシジミの種苗生産技術開発試験の様子を見学しました。また、冷凍シジミと生シジミで作った味噌汁の味比べや試食、シジミ漁に使用する「ジョレン」と呼ばれる漁具の体験、砂の中からシジミの赤ちゃんを探す体験などを行いました。

講義

ヤマトシジミの生態やシジミ漁業について学習した後、昨年度から実施しているシジミの種苗生産技術開発試験の様子を見学しました。

講義

シジミ漁に使用する「ジョレン」に実際に触れてみました。自分の体と同じぐらい大きな「ジョレン」に皆さん驚いていました。とても重たくて、動かすだけで一苦労です。

講義

砂の中に隠れたシジミを探し出し、大きさを測定する作業です。シジミの稚貝はとても小さく、参加者の皆さんは目を凝らしてシジミを探していました。

講義

広島市の「ザ・広島ブランド」にも認定されている「太田川しじみ」を使った味噌汁の試食です。栄養を豊富に含んだシジミで作った味噌汁は、大変好評でした。

平成25年10月「魚の飼育」

10月の海辺の教室は、今年度から新たに加わった新テーマ「魚の飼育」でした。

魚の飼育方法や飼育用の魚の採集方法などについて学習した後、グループに分かれて、予め職員が川で採集した魚を使用して水槽の設置作業を行いました。 参加者の皆さんは、グループで話し合い、石や水草などのレイアウトを考え、試行錯誤しながら、自分たちのオリジナルの水槽を設置していました。

なお、今回の海辺の教室で設置した水槽は、本館入口に展示していますので、是非ご来館ください。

講義

まずは、魚の飼育方法や飼育用の魚の採集方法について学習しました。説明の後は、参加者の方々に、魚の飼育経験や失敗談について発表してもらいました。参加者の中には、自宅に何個も水槽を設置しているという強者もいらっしゃいました。

講義

水槽の設置作業をはじめる前に、予め職員が川で採集した魚たちの名前を調べました。色々な種類の魚たちに皆さん興味深々です。魚たちの名前がわかったかな?

講義

魚たちの名前を調べた後は、待ちに待った水槽の設置作業です。お気に入りの魚を選んだり、石や水草などをレイアウトするなど、グループの中で意見を出し合い、オリジナルの水槽を設置しました。

講義

完成した水槽です。皆さんとても上手に水槽を設置することができました。水槽の中の魚たちも、気持ちよさそうに泳ぎまわっています。本館入口に展示していますので、是非見に来てくださいね。

平成25年12月「カキ養殖」

12月の海辺の教室のテーマは、「カキ養殖」でした。

カキ養殖の歴史や養殖方法などについて学習した後、実際に、カキ打ち体験を行いました。

はじめは、使い慣れない道具に大苦戦していましたが、何個もカキを打つうちに、皆さん上達し、中には、プロの打ち娘さんに負けないくらい、上手にカキを打つことができるようになった方もいらっしゃいました。

カキ打ち体験の後は、カキの茹で汁で作った味噌汁とカキ入り茶漬けの試食を行い、参加者の皆さんには、「カキの風味がしっかりとしていて、とても美味しい」と好評でした。

講義

まずは、カキ養殖の歴史や養殖方法について学習を行いました。広島の特産品として、親しみのあるカキですが、養殖の方法などは、今回初めて知ったという参加者の方もいらっしゃいました。

講義

カキ養殖の基礎知識を身につけた後は、いよいよカキ打ち体験です。「カキ打ち」と呼ばれる専用の道具を使ってカキの殻を剥きましたが、使い慣れない道具に皆さん大苦戦していました。プロの打ち娘さんは1日に3000個以上のカキを打つそうです。

講義

貝柱の位置や「カキ打ち」の動かし方について、センターの職員にアドバイスをもらいながら、何個もカキを打つにつれ、皆さんめきめきと上達しました。中には、プロの打ち娘さんに負けない位上手にカキを打つことができるようになった方もいらっしゃいました。

講義

最後にカキのおいしさを知ってもらうため、カキの茹で汁で作った味噌汁とカキ入り茶漬けを試食してもらいました。カキの風味がしっかりとしていて、とても美味しいと好評でした。中には、カキが苦手な児童さんもいらっしゃいましたが、最後まで残さず食べてくれました。

カキ入り茶漬け(2人分)の作り方
材料
手順
  1. カキは洗った後、沸騰したお湯で1分程度茹で、水気を切っておく。
  2. 鍋に、醤油、酒、みりん、砂糖を入れ、中火で煮立せたらカキを入れる。
  3. カキに味が付くまで煮た後、一旦カキを出す。
  4. 煮汁を煮詰めた後、再びカキを戻し、1〜2分加熱したら皿に取る。
  5. 出し汁を温める。
  6. 茶碗にご飯を盛り、調理したカキを乗せ、その上に三つ葉、あられ、のりをお好みでまぶし、出し汁をかける。

平成26年1月「魚のからだ」

1月の海辺の教室のテーマは、「魚のからだ」でした。
 魚の体に関する講義を行なった後、皆さんが一度は口にしたことがあり、馴染みのある「アジ」を使って、体の構造を観察しました。はじめは、魚の匂いや感触に抵抗があった参加者の方もいらっしゃいましたが、アジのヒレや内臓を観察していくうちに、皆さん夢中になって作業していました。
 観察の後は、アジのつみれ汁と観察に使用したアジを焼魚にして試食してもらいました。参加者の方からは、「観察を通じて、アジに親しみが湧いたことにより、いつもより美味しくアジを食べることができた」と好評でした。

講義

まず、魚の体についての講義を行いました。エラの役割、鼻の構造、魚にも音を感じ取るための器官があることなど、はじめて知ったことがたくさんあったという声をいただきました。

講義

講義の後は、「アジ」の観察を行いました。まずは、目、口、ヒレ、体の表面などの観察です。同じヒレでも部分によって硬さが違うことや口が見た目よりも大きくひらくこと等に皆さん驚いていました。

講義

次に、内臓などの観察を行いました。普段触れることのない魚の内臓などに直接触れながら学習することで、エラがざらざらしていることや心臓が意外に硬いことなど本を読むだけでは、わからないことを知ることができたと好評でした。

講義

最後に、アジのつみれ汁と観察に使用したアジを焼き魚にして試食しました。参加者の方からは、「観察を通じて、アジに親しみが湧いたことで、いつもより美味しくアジを食べることができた」と好評でした。

平成26年2月「魚の年齢」

2月の海辺の教室のテーマは、「魚の年齢」でした。  魚のウロコや魚の頭の中にある「耳石」と呼ばれる骨から魚の年齢を調べる方法について学習した後、実際にメバルを使って、年齢調査を行いました。耳石の調査では、メバルの耳石がとても小さく、皆さん見つけ出すのに苦戦していましたが、夢中になって作業していました。参加者の方からは、「魚の年齢を知ることで、普段何気なく食べている魚が何年もかけて成長していることがわかり、命の大切さを実感することができた。」という感想をいただきました。 ウロコや耳石の形と大きさは、魚の種類によって異なっているので、いろいろな魚を使って観察するととても面白いです。ウロコや耳石の観察は、虫メガネを使えば、ご家庭でも簡単に行うことができるので、是非挑戦してみてください。

講義

まずは、魚のウロコや耳石から魚の年齢を調べる方法を学習した後、ウロコの観察を行いました。メバルから一枚一枚丁寧にウロコを剥がし、スライドグラスを作成しました。

講義

スライドグラスが完成した後、顕微鏡や虫眼鏡を使用して観察しました。ウロコには、樹木の年輪のような、細かい線(成長線)がたくさんあり、参加者の皆さんは驚いていました。

講義

次に、ウロコを観察している間に煮付けにしたメバルを使用し、試食を行いながら、耳石を取り出しました。メバルの耳石は小さく見つけづらいため、皆さん苦戦していました。

講義

見つけ出した耳石を顕微鏡や虫メガネを使って観察しました。観察の結果、今回使用したメバルは2歳半くらいだとわかりました。写真は、実際に取り出した耳石です。

平成25年3月「魚のおろし方」

3月の海辺の教室のテーマは、「魚のおろし方」でした。

魚のおろし方のポイントや包丁の部位、持ち方等を学習した後、実際に「マアジ」と「カタクチイワシ」を使って、三枚おろしに挑戦しました。

まずは、「マアジ」を包丁で三枚におろしました。今までに、包丁を使ったことはあるけど、魚をおろすのは始めてという参加者の方も多く、最初はぎこちない手つきでしたが、すぐに上達し、上手に三枚おろしにすることができました。

次に、「カタクチイワシ」をスプーンと荷造りテープで三枚におろしました。包丁を使わなくても、簡単に三枚おろしにすることができ、皆さん驚いていました。

最後に、三枚におろしたマアジを唐揚げと骨せんべいにして試食しました。自分で三枚におろした魚で作った料理は、美味しさも倍増です。

一度コツをつかめば、家でも簡単に魚をおろすことができます。今回は、2種類の魚を使用しましたが、他の魚でも是非試してみてください。

講義

はじめに、魚のおろし方のポイントや包丁の部位、持ち方等を学習し、講師の実演を見学しました。皆さん真剣に講師のおろし方を見ていました。

講義

実演を見学した後は、いよいよ本番です。 まずは、包丁でマアジを三枚におろしました。最初はぎこちない手つきでしたが、皆さんすぐに上達しました。

講義

次に、スプーンと荷造りテープを使ってカタクチイワシを三枚におろしました。包丁を使わなくても、簡単にできるとあって、自宅でもやってみたいという声もいただきました。

講義

最後に、三枚におろしたマアジを唐揚げと骨せんべいにしました。自分で料理すると美味しさも倍増です。