4月の海辺の教室のテーマは、「魚のからだと年齢」でした。
教室では、魚のからだの部分やその役割について学習した後、カサゴという魚を使って実際に魚のからだを観察しました。まずは、口を大きく開けてみたり、ヒレを伸ばしたりしてみた後に、はさみを使って内臓の観察も行いました。
観察を終えた魚は煮つけにして耳石を取り出し、年齢調査を行いました。今回使ったカサゴの年齢は、4歳から5歳だったようです。普段何気なく食べている魚ですが、手に取りながらじっくり観察することができて、良い経験になったようです。
4月の海辺の教室のテーマは、「魚のからだと年齢」でした。
教室では、魚のからだの部分やその役割について学習した後、カサゴという魚を使って実際に魚のからだを観察しました。まずは、口を大きく開けてみたり、ヒレを伸ばしたりしてみた後に、はさみを使って内臓の観察も行いました。
観察を終えた魚は煮つけにして耳石を取り出し、年齢調査を行いました。今回使ったカサゴの年齢は、4歳から5歳だったようです。普段何気なく食べている魚ですが、手に取りながらじっくり観察することができて、良い経験になったようです。
今回は、カサゴという魚を使って、からだの観察や年齢調査を行いました。カサゴは広島では「ホゴ」などと呼ばれており、煮つけや唐揚げにすると美味しい魚です。
魚の口やヒレを観察し、はさみを使ってお腹の中の内臓も観察しました。肝臓や胃、中には大きな卵のかたまりも出てきました。普段よく食べる魚もこんなにじっくり観察するのは初めてで、良い経験ができたようです。
観察が終わった魚を煮つけにして、耳石の取り出しに挑戦しました。頭をゆっくりはずして、耳石が入っている骨からそっと耳石を取り出しました。耳石を見つけた参加者からは、宝物を見つけたような感動が伝わってきました。
ウロコと耳石を顕微鏡やルーペで観察し、年齢を調査しました。ウロコでは年齢が分からなかったものの、耳石の年輪から4歳から5歳のカサゴであることが分かりました。取り出した耳石は記念に持ち帰ってもらいました。
5月の海辺の教室のテーマは、「魚の飼育」でした。
教室では、海や川で魚を採集するポイントや採集した魚の飼育方法について学習した後、実際に砂や海藻をレイアウトして海水魚水槽の設置体験を行い、本館入口に展示しました。
これから季節は、海や川に出かける機会が増えると思いますので、皆さんも採集や飼育に一度チャレンジしてみてください。
事前に採集した魚の種類を図鑑で調べてもらいました。なお、今回用意した魚は、クサフグ、ササノハベラ、アイナメ、アサヒアナハゼなどでした。
60cmサイズの水槽を使用して、砂や海藻をレイアウトしました。グループで共同作業をして3つの水槽をきれいに飾ってくれました。
レイアウトした水槽を本館入口に展示しました。かわいい魚たちが来館者を迎えてくれるようになり、にぎやかになりました。
水槽の上には、参加者の皆さんのメッセージカードも掲示しています。
6月の海辺の教室のテーマは、「メダカの観察」でした。
教室では、オスとメスの見分け方や飼育方法を学び、水草に産み付けられた卵探しや顕微鏡観察を行いました。また、水産振興センターで育てているガザミの卵の顕微鏡観察も行いました。
メダカの飼育は、どなたにでも簡単に始められますので、いきもの飼育の入門として是非チャレンジしてみてください。
飼育水槽を見ながら、飼育のポイントを説明しました。色々な容器で簡単に飼育できて、卵もたくさん産むので、いきもの飼育の入門にぴったりです。
ホテイアオイという水草の根に産み付けられた卵を探してもらいました。卵を触ってみると、意外に硬いので驚いていました。
見つけた卵を顕微鏡で観察してもらいました。色々な発生段階の卵があり、中には心臓の動きが観察できるものもありました。
教室の最後にメダカを配布しました。上手に育てて、卵を産ませることができるといいですね。
7月の海辺の教室のテーマは、「プランクトン」でした。
教室では、水中を漂うプランクトンやプランクトンが集まって形成される赤潮などについて学び、港で実際にプランクトンネットを使って採集を行いました。採集したプランクトンは、教室に持ち帰り、顕微鏡で観察してスケッチしました。
参加者の皆さんは、普段何気なく眺めている水の中にも、小さなプランクトンがたくさんいることを知り、とても驚いた様子でした。
教室での学習後、港にプランクトン採集に行きました。梅雨明けが発表され、真っ青な空が広がっていましたが、海はうっすら色づいてたくさんのプランクトンがいそうな雰囲気でした。
小さなプランクトンも抜け出ない細かいアミ目のプランクトンネットを使用して、みんなで採集しました。集まった水の中にどんなプランクトンがいるか楽しみです。
教室に戻り、先ほど採集したプランクトンや水産振興センターで育てているオニオコゼなどの赤ちゃんのエサのアルテミアなどをスライドガラスの上に載せました。
顕微鏡を使って、小さなプランクトンをじっくり観察しました。動き回る動物プランクトンや様々な色や形をした植物プランクトンをたくさん見ることができました。
8月の海辺の教室のテーマは、「シジミ漁業」でした。
教室では、広島市を流れる太田川で行われているシジミ漁業やシジミの生態などを学習した後、水産振興センターで取り組んでいるシジミの種苗生産の見学やジョレンと呼ばれる漁具の体験を行いました。
教室の最後には、大粒の太田川シジミをたっぷり使った美味しい味噌汁も味わってもらい、参加者の皆さんに広島市の川の恵みを堪能してもいました。
太田川のシジミ資源を増やすために行っている種苗生産を見学してもらいました。参加者の皆さんは、小さなシジミの赤ちゃんが動き回る様子を観察して、驚いた様子でした。
ジョレンと呼ばれる大きな金属製の漁具を腰に付けて、シジミ漁をイメージしてもらいました。こんなに重い漁具を付けて川の中に入るなんて、大変な漁ですよね。
シジミを入れたビーカーと入っていないビーカーにそれぞれエサの植物プランクトンを入れて浄化能力を見てもらいました。6時間で、左のシジミを入れたビーカーはエサがなくなり水が透き通っているのが分かります。
最後は大粒の太田川シジミをたっぷり使った味噌汁を試食してもらいました。シジミの出汁がたっぷり入った味噌汁は、美味しいだけではなく、体にもとても良いんですよ。
9月の海辺の教室のテーマは、「海辺のいきもの」でした。
今回は、八幡川河口の干潟で生物採集を行い、採集した生物の種類を図鑑などを使って調べました。
当日は天候にも恵まれ、参加者の皆さんは、アミやスコップを使ってハゼやカニ、巻貝の仲間などを採集し、小さな生物の様子をじっくり観察していました。
潮が引いた干潟でアミやスコップを使って生物採集を行いました。小さな潮だまりや海藻のかげを探すのがポイントです。
採集した生物を持ち帰り、図鑑などを使って種類を調べました。実物と写真では色や模様が違うことも多く、皆さん苦戦していました。
魚類では、ヒメハゼ、チチブ、シマイサキ、ヨウジウオなど、エビ・カニ類では、ケフサイソガニ、イシガニ、エビジャコなど、貝類では、イソシジミ、アラムシロ、ウミニナなどが採集されました。
上から観察するだけでなく、水槽に入れて横から観察すると、もっと調べやすいんですよ。普段、水の中でどのような動きをしているかもよく分かります。
10月の海辺の教室のテーマは、「育てる漁業:オニオコゼ」でした。
今年度は、水産振興センターで育てているオニオコゼを例にとりながら、稚魚を育てて放流する「育てる漁業」について学習し、稚魚の放流体験やオニオコゼの味噌汁の試食などを行いました。
見た目はとてもグロテスクな魚ですが、淡泊な白身は様々な料理方法で味わえる美味しい魚です。水産振興センターで放流を開始して以来、漁獲量も少しずつ増えてきていますので、お店で見かけたら是非一度味わってみてください。11月16日に当センターで開催する「わくわく!漁業体験」でも、味噌汁の試食を行う予定です。
オニオコゼは、名前のとおり、オニのような見た目でとてもグロテスクな魚です。普段は、砂に潜っていて、近寄ってきた魚などを素早く丸のみにします。
稚魚を育てている種苗生産施設を見学し、育てる漁業などについて説明を受けました。卵からふ化した小さな魚やカニを色々な技術を使って数センチまで育てています。
今年5月に卵からふ化してこの日まで育てていたオニオコゼの稚魚を港で放流しました。大きくなってくれるといいですね。
最後に少しだけですが、オニオコゼの味噌汁を試食してもらいました。他にも唐揚げやお刺身で食べるととても美味しい魚です。
12月の海辺の教室のテーマは、「カキ養殖」でした。
これから旬を迎える特産のカキを取り上げ、養殖方法の学習や夏場に広島湾で見られるカキの幼生の顕微鏡観察、カキ打ち体験などを行いました。最後は、一押しレシピとして、カキの天ぷらが入った年越しそばを試食してもらいました。
カキはこれから春先にかけて身が太り、益々美味しくなりますので、色々な料理で皆さんもたくさん食べてくださいね。
カキの生態や養殖方法などについて学習してもらいました。講義終了後には、夏場にたくさん見られるカキの幼生を顕微鏡で観察してもらいました。
カキ打ち体験を行う前に専用の道具「カキ打ち」やカキを上手に打つ方法(むき身にする方法)を説明しました。貝柱の位置を把握することが大切です。
参加者にカキ打ちを体験してもらいました。それぞれ形が違うカキの貝柱を探すのに皆さん苦労されていましたが、何個か打つ間にとても上手になりました。
最後は、カキの天ぷらが入った年越しそばを試食してもらいました。広島ならではの年越しそばなので、皆さんも試してみてください。
1月の海辺の教室のテーマは、「チリメンモンスター」でした。
チリメンジャコの原料を獲るシラス漁(カタクチイワシの稚魚を獲る漁)などについて学習したあと、チリメンモンスター探しを行いました。魚の稚魚やエビ・カニの赤ちゃんなど、普段見ることができない海の中の小さな生き物をたくさん観察して、海の豊かさを感じてもらうことができました。
※ チリメンモンスターは、きしわだ自然資料館で始められた体験です。
チリメンジャコに混じった他の生き物をチリメンモンスターと呼びます。ルーペやピンセットを使ってチリメンモンスターを探しました。
お気に入りのチリメンモンスターを台紙に貼り付けて、自分だけの図鑑を作りました。
アジやカワハギの仲間、小さなイカやエビ・カニの幼生などたくさん見つけることができました。
図鑑のほかにも、画用紙に見つけたチリメンモンスターを貼り付けてイラストを作ってもらいました。海の中の様子や魚の形など、みなさん思い思いの作品ができあがりました。
2月の海辺の教室のテーマは、「海の植物」でした。
海藻と海草の違いや広島市内で行われているワカメ養殖などについて学習したあと、養殖ワカメの観察や海藻押し葉づくりを行いました。最後は、生ワカメを使ったワカメごはんと収穫したてのワカメをしゃぶしゃぶで試食してもらいました。
参加者の方はからは、五感を使って学習することができたと大変好評でした。
※ 海藻押し葉の作り方は、以下に掲載していますので挑戦してみてください。
八幡川河口で養殖されたワカメを使って、観察や刈り取りの体験を行いました。長いものでは1m以上もあました。
3色の海藻(緑藻、褐藻、紅藻)を使って押し葉づくりを行いました。海藻の葉を慎重に広げるのがポイントです。
先ほど刈り取りしたワカメをしゃぶしゃぶで試食してもらいました。ポン酢をつけるだけのシンプルな食べ方ですが、好評でした。
少し変わった食べ方として、ゆでたワカメを混ぜ込んだワカメごはんをおにぎりにして試食してもらい、こちらも好評でした。
採集した海藻を水道水で5〜15分塩抜きする。別の平らな容器に水道水を入れ、画用紙を浸けて、その上から海藻を入れて水中で配置を決める。
海藻の配置がくずれないように画用紙ごとゆっくり引き上げ、斜めに置いた板などの上で5分程度水を切る。
新聞紙の上に画用紙を並べる。
画用紙の上に布をかけ、その上から新聞紙をのせて、最後に重しをのせる。新聞紙を毎日1回交換し、、3〜4日で海藻が乾いていれば完成。
3月の海辺の教室のテーマは、「魚のおろし方」でした。
包丁の持ち方などについて説明したあと、アジの三枚おろしに挑戦しました。皆さん初めての三枚おろしということでしたが、思い切りよく包丁を動かしていました。おろしたアジは、自分たちで衣を付けてアジフライと骨せんべいにして試食してもらいました
自分でおろした魚を食べれば、今までよりもっと魚が好きになると思います。初めから上手にはできませんが、是非挑戦してみてください。
アジのうろこや内臓を取り除いて、身と骨の間に慎重に包丁を入れて三枚におろします。自分でおろすと骨の場所や魚のからだのつくりが良く分かります。
次はスプーンと荷造り用のテープを使ってコイワシを三枚おろしにしました。これなら小さなお子様でも楽しく三枚おろしができますよ。
自分でおろしたアジに衣を付け、アジフライを作ってもらいました。三枚におろして料理を完成させるところまでできて、参加者の皆様から好評でした。
アジフライのほかにも、骨せんべいとコイワシの唐揚げも作り、美味しくいただきました。