3月の海辺の教室のテーマは「魚のおろし方」でした。
包丁の持ち方や魚の構造について学習したあと、アジの三枚おろしに挑戦しました。皆さん初めての三枚おろしに、最初は緊張気味でおそるおそるさばいていましたが、2匹目からは丁寧に思い切りよく包丁を動かしていました。おろしたアジは、アジフライと骨せんべいにして試食してもらいました。自分でおろした魚は、一段と美味しく感じます。初めからは上手になかなかできませんが、是非挑戦してみてください。
(包丁を使う際は、十分気を付けてね。)
3月の海辺の教室のテーマは「魚のおろし方」でした。
包丁の持ち方や魚の構造について学習したあと、アジの三枚おろしに挑戦しました。皆さん初めての三枚おろしに、最初は緊張気味でおそるおそるさばいていましたが、2匹目からは丁寧に思い切りよく包丁を動かしていました。おろしたアジは、アジフライと骨せんべいにして試食してもらいました。自分でおろした魚は、一段と美味しく感じます。初めからは上手になかなかできませんが、是非挑戦してみてください。
(包丁を使う際は、十分気を付けてね。)
魚をおろす前に、アジの尾ビレ辺りにあるトゲ状のウロコ(ぜいご)や骨の場所について学習しました。魚のからだの構造がわかれば、より上手に魚がおろせます。
まずは職員によるさばき方のお手本です。皆さんしっかり話を聞き、一つ一つの手順を真剣に見ています。いよいよ三枚おろしに挑戦です。また、包丁を使わずに荷づくりヒモを使ったカタクチイワシの三枚おろしも紹介しました。
1匹目は皆さん緊張しながら、アジをおろしていましたが、2匹目からは徐々に慣れ、丁寧に思い切りよくおろしていました。中骨に身がなるべく付かないようにおろすのに苦労されている様子でした。
三枚おろしの他に、背開きに挑戦した子どもたちもいました。おろしたアジはアジフライにして試食しましたが、新鮮なアジに「すごく美味しい!」との声があがっていました。
2月の海辺の教室のテーマは「海の植物」でした。
海藻と海草の違いや広島市内で行われているワカメ養殖などについて学習したあと、養殖ワカメや海藻を使って標本作り、押し葉作りを行いました。 最後は、生ワカメのしゃぶしゃぶと天ぷら(葉・茎)を試食しました。
※海藻押し葉の作り方は、以下に掲載していますので挑戦してみてください。
養殖されたワカメを使って、観察や刈り取り体験を行いました。よく成長しており、1m以上の長さがありました。
ワカメの葉を広げて、標本を作りました。普段スーパーで見ていたワカメからは想像できない形を観察することができました。
きれいな3色の海藻(緑藻、褐藻、紅藻)を使って押し葉作りを行いました。海藻の葉を慎重に広げるのがポイントです。
皆さんが刈り取りしたばかりの生ワカメをしゃぶしゃぶで試食してもらいました。湯につけるとすぐに茶色から鮮やかな緑色に変わります。今日学習するまで「ワカメは元々緑色と思っていた」という声が多く聞かれました。
採集した海藻を水道水で5〜15分塩抜きする。別の平らな容器に水道水を入れ、画用紙を浸けて、その上から海藻を入れて水中で配置を決める。
海藻の配置がくずれないように画用紙ごとゆっくり引き上げ、斜めに置いた板などの上で5分程度水を切る。
新聞紙の上に画用紙を並べる。
画用紙の上に布をかけ、その上から新聞紙をのせて、最後に重しをのせる。新聞紙を毎回1回交換し、3〜4日で海藻が乾いていれば完成。
1月の海辺の教室のテーマは「かまぼこ作り」でした。
スーパーなどで売られているかまぼこが、どのような材料で、どのような方法で作られているか知っていますか。かまぼこの歴史、原材料、作り方の学習をし、その後、実際に魚の切り身を使ってかまぼこ作りに挑戦しました。
今まで見ていたかまぼこのことがよくわかり、作るのがとても難しいことを実感している様子でした。
かまぼこについての歴史、原材料、方法などについて学習しました。広島市では約150年ほど前から西区草津地区でかまぼこを作っていたと言われています。
かまぼこには様々な魚が用いられて作られますが、今回はスケソウダラを使って作りました。
今回は、@切り身から皮をとり、味付けをするなどの手順を踏んで実際にすり身を作るAすでに出来たすり身を使用する、この2種類からかまぼこ作りに挑戦しました。
タラの切り身からすり身を作るために、すり鉢、すり棒を使って身をすり潰します。
粘りがでるまで頑張ってすり潰すのですが、簡単そうに見えて、皆さん粘りを出すのに苦労されている様子でした。
すり身をかまぼこ板にのせてヘラを使ってドーム型にかまぼこを成形します。きれいに形を作るのはとても難しく、かまぼこ業者さんのすごさを改めて知りました。
自分たちで作ったすり身のかまぼこはボソボソしているものの、風味も良く美味しいと好評でした。
12月の海辺の教室のテーマは「カキ養殖」でした。
日本一の生産量を誇る広島のカキ養殖をテーマに、カキ養殖の歴史や養殖方法などの学習をしました。その後、ホタテガイの殻についているカキの赤ちゃん(稚貝)の観察や、カキ打ち体験などを行いました。
カキはこれから春先にかけてさらに身が太り、より一層美味しくなりますので、皆さんもたくさん食べてくださいね。
カキ養殖の歴史や養殖方法などについて学習しました。また、カキの生態についても学び、その中でカキの赤ちゃん(幼生)の顕微鏡写真も見てもらいました。
当センターでは、夏場にホタテガイの殻についているカキの赤ちゃん(稚貝)を数える調査(種見調査)をしています。
実際に、0.3mmぐらいの小さなカキの赤ちゃんの数をルーペを使って数える体験をしました。
たくさんついているのでどこまで数えたかわからなくなったとの声も聞かれました。
カキ打ち体験を行う前に、殻から身を取り外す専用の道具「カキ打ち」の使い方を説明しました。コツは、貝柱の位置を把握し、殻についている貝柱をカキ打ちで切ることです。
貝柱は、アサリなどは2つありますが、カキは1つです。
初めてのカキ打ちに皆さんドキドキしながら、実際に体験をしてもらいました。それぞれ形が違うカキの貝柱を探すのに苦労されていましたが、何個か打つ間にとても上手になりました。
10月の海辺の教室のテーマは「育てる漁業:オニオコゼ」でした。
水産振興センターでつくり育てているオニオコゼを例にとり、親の魚が産んだ卵をふ化させ、育てた稚魚を海に放流する「育てる漁業(栽培漁業)」について学習しました。また、稚魚の放流体験やオニオコゼの味噌汁の試食などを行いました。
見た目はゴツゴツしていてコワい顔の魚ですが、淡泊な白身は様々な料理方法で味わえる非常に美味しい魚です。是非一度味わってみてください。
当センターの種苗生産施設を見学し、育てる漁業(栽培漁業)について説明を受けました。卵からふ化させた魚やカニの赤ちゃんを色々な技術を用いて数センチまで育てています。
バケツには当センターで卵から産まれて育ったオニオコゼの子ども(稚魚)が7匹います。
約3センチ程度で小さいですが、すでに親のオニオコゼとと同じ形をしており、皆さん驚かれている様子でした。
オニオコゼとマコガレイの稚魚を海に放流しました。
魚たちは初めての海への旅立ちにドキドキしているようにも見えましたが、元気に泳いでいきました。大きく育ってくれるといいですね。
最後に、オニオコゼの味噌汁などの試食をしてもらい、皆さんでオニオコゼを味わいました。
オニオコゼは、お刺身や唐揚げで食べても非常に美味しい魚です。
9月の海辺の教室のテーマは「魚の飼育」でした。
教室では、海や川で魚を採集するポイントや飼育方法について学習した後、実際に砂、石、海藻を使って水槽のレイアウトに挑戦しました。10月18日(日)の海辺の教室まで展示しています。魚の種類や生態(なわばりをもつ、砂に潜るなど)を知ったうえで飼育すると、より良い水槽ができます。皆さんも是非一度挑戦してみてください。
海辺の生き物の中には、魚のヒレのトゲに毒のあるものやクラゲの触手に毒をもっているものがいることを学習しました。ヒレに毒がある魚として、ゴンズイ、オニオコゼ、ハオコゼを見てもらいました。ゴンズイが集まって『ゴンズイ玉』になっている姿に、皆さん驚かれている様子でした。
魚を採集する際は、素手で触らないよう十分気を付けてください。
写真:ゴンズイ、オニオコゼ
魚を飼育する上で大事な魚の習性として、今回はキュウセン(ベラ)について勉強しました。なわばりを持つ青ベラのことや性転換(メスからオスへ変わる)の謎、実際に氷で水温を下げて冬の海を再現し、寒いとキュウセンが砂に潜る様子を観察しました。
砂のある水槽には、魚がいないように見えて‥‥なんと!6匹ぐらいキュウセンが潜っていたことに、皆さん驚かれている様子でした。この学習を通じて、なぜ砂や石などが必要なのかを学びました。
自分の水槽に入れたい魚を選び、その魚の名前を図鑑で調べてもらいました。クジメ、アサヒアナハゼ、スズメダイについては何度も 図鑑を見て調べていました。
フグは種類が多く、よく似ています。今回のフグは触ると背中などにトゲがあり、模様からコモンフグであることがわかりました。
60cmサイズの水槽に砂、石、海藻をレイアウトしました。グループごとにみんなで協力して素晴らしい水槽を作ってくれました。
アナゴを入れたグループは筒も一緒に水槽へ入れていました。
レイアウトした水槽はメッセージカードと一緒に本館入口に展示していますので、是非水産振興センターに魚たちを見に来てください!
参加者の皆さんは、少しの海水の中にも、様々なプランクトンがたくさんいることを実感し、とても驚いた様子でした。
教室での学習後、港に行きプランクトン採集を行いました。小さなプランクトンも抜け出さない細かいアミ目のネットを使用しました。普段使ったことのない道具でしたが、皆さん上手に使いプランクトンを採集していました。
海水はうっすら緑に色づいていて、たくさんのプランクトンがいそうな雰囲気でした。
教室に戻り、先ほど港で自分たちで採集したプランクトンをスポイトを使ってスライドガラスの上にのせ、顕微鏡にセットし、観察しました。
どんなプランクトンがいるか楽しみにしている様子でした。
図鑑などを参考にしながら種類を調べて、スケッチをしました。様々な色や形をした動物・植物プランクトンをたくさん見ることができました(丸い形のもの・とがった形のものなど‥)。
少しの海水に様々なプランクトンがいることに、驚いている様子でした。
顕微鏡で多くみられたカイアシ類の写真です。カイアシ類は、動物プランクトンの中でも数が最も多い種類で、魚の赤ちゃんの重要なエサとなっています。
教室を通じて小さい生物ですがプランクトンの重要性がわかってもらえたと思います。
チリメンジャコに混じった他の生き物をチリメンモンスターと呼びます。ルーペやピンセットを使って様々なチリメンモンスターを探しました。
これはルーペで拡大してチリメンモンスターを探している様子です。赤ちゃんでも親とほぼ同じ姿をしているものもいます。
イカナゴの赤ちゃんが見えています。他にどんなチリモンがいるかな。
小さなタツノオトシゴ、タチウオ、カサゴ、エソ、タコ、イカ、エビ、カニの赤ちゃんなどたくさん見つけることができました。皆さん多くの種類の生き物の発見に驚いていました。
お気に入りのチリメンモンスターを台紙に貼り付けて、自分だけのオリジナル『チリメンモンスター図鑑』を作りました。
飼育水槽を見ながら、メダカの飼育のポイントを説明しました。比較的簡単に飼育できて、卵もたくさん産むので、いきもの飼育の入門にピッタリです。今まで卵がふ化しなかった理由がわかったという声も聞かれました。
メダカの特徴の1つである『定位行動』をはじめ、様々な実験を行いました。写真は白黒の線を入れた円形の筒紙を、水槽にそって回転させているところです。するとメダカは、同じ場所にいたいという気持ちから回したほうに泳ぎだしました。これが『定位行動』です。
ホテイアオイという水草の根に産み付けられたメダカの卵を探してもらい、その後顕微鏡で観察しスケッチを行いました。 様々な発生段階の卵があり、中には心臓や血液の動きが観察できるものもあり、皆さん感動されている様子でした。
教室の最後にメダカを配布しました。今回学習した内容を思い出して、大切に育ててあげてください。上手に育てて、卵を産ませることができるといいですね。
5月の海辺の教室のテーマは、「海辺のいきもの」でした。
今回は、八幡川河口の干潟で生物採集を行い、採集した生物の種類を図鑑などを使って調べました。生物採集の前に、教室で干潟についての学習を行いました。海の満ち引きによる干潟ができる仕組みや生物にとっての干潟の役割などです。クイズにも積極的に手を挙げていただき、皆さん真剣に話を聞いていました。
潮が引いた干潟でアミやスコップを使って生物採集を行いました。小さな潮だまり、砂にあいている穴、海藻のかげを探すのがポイントです。
採集した生物を持ち帰り、図鑑などを使って種類を調べました。実物と写真では色や模様が違うことも多く、皆さん苦戦していました。
魚類では、ヒメハゼ、ヒイラギなど、エビ・カニ類では、ケフサイソガニ、マメコブシガニ、エビジャコなど、貝類では、イソシジミ、アラムシロ、マテガイ、イボキサゴなどが採集されました。
4月の海辺の教室のテーマは、「魚のからだと年齢」でした。
教室では、魚のからだの部分やその役割について学習した後、メバルという魚を使って実際に魚のからだを観察しました。まずは、魚の鼻やヒレの形などを観察し、ハサミを使って内臓の観察も行いました。クロダイのウロコとメバルの耳石を用いて年齢を調べました。今回使ったメバルの年齢は3歳から4歳、クロダイの年齢は4歳から5歳だったようです。
観察をした魚は煮付けにして食べました。参加者の方からは、「食育にもつながり良い経験になった」と好評でした。耳石の観察は虫メガネでも簡単に調べることができますので、ご家庭で魚を食べる時は、是非挑戦してみてください。
メバルという魚を使って、からだの観察や年齢を調べました。メバルは煮付けや刺身にすると美味しい魚です。
魚の鼻やヒレの形を観察し、ハサミを使ってお腹の中の内臓も観察しました。腸の長さに驚かれていたようです。魚をじっくり観察でき、良い経験ができたようです。
観察した魚を煮付けにして、耳石の取り出しに挑戦しました。頭をゆっくりはずし、耳石が入っている骨からそっと耳石を取り出しました。耳石を見つけた参加者からは、宝物を見つけたような感動が伝わってきました。
ウロコと耳石を顕微鏡やルーペで観察し、年齢を調べました。結果は、メバルは3歳から4歳、クロダイは4歳から5歳であることが分かりました。取り出した耳石は記念に持ち帰ってもらいました。