平成28年度広島かき子ども体験隊の最新情報
平成28年9月11日
まず、カキ養殖の方法や歴史を学習しました。普段見て、食べているカキが様々な作業を経て、作られていることを知り、皆さん驚かれている様子でした。
草津港に移動し、先ほど学習した『通し替え』作業に挑戦です。
まず、カキ養殖業者さんにやり方を聞きました。皆さんしっかりと話を聞いていました。
採苗連の写真です。今年の夏、広島湾でホタテ貝の殻に稚ガキを付けた後、環境の変化に強くするために、干潟にある抑制棚で育てたものです。
採苗連からホタテ貝の殻を1枚はずしてみました。殻長約1cm程まで成長した稚ガキがホタテ貝の殻1枚に50個以上ついていました。小さくてももうカキの形をしています。
カキ養殖業者さんの指導を受けながら、通し替え体験を行いました。稚ガキがついたホタテ貝の殻とパイプを針金に交互に通し、垂下連を作ってきます。
作業が手作業であることに驚き、カキ養殖業者さんの大変さを理解されていました。
完成した垂下連です。長さ約5mの垂下連に15枚のホタテの殻を通しています。今回は、全員で約60本の垂下連(合計約900枚のホタテガイの殻)をつくることができました。
カキ作業船、通称『親船』に乗り、カキを実際に筏に吊るす「本垂下作業」の見学をするため、弁天島のカキ養殖筏までクルージングです。いつもは遠くから見ていた竹で作られたカキ筏を間近で見ました。
本垂下作業をする様子です。養殖筏が波で揺れていたにもかかわらず、カキ養殖業者さんは軽快に筏の上を移動し、垂下連をすばやく吊るしていた作業に、皆さん驚いていたようです。
平成28年10月6日
養殖連の様子です。本垂下してから約1ヶ月間魚に食べられないように束ねて養殖筏に吊るしています。(写真は4本)
魚にカキを食べられなくなってくると、カキがたくさんのエサ(植物プランクトン)を食べられるように養殖連を1本ずつ間をあけて吊り直しました。
本垂下してから約1か月経過したカキです。初めは殻長1cm程だったカキは、大きいもので殻長3cm程まで成長していました。
海の中のカキの様子です。エサとなる植物プランクトンを食べ、すくすくと成長しています。
平成28年11月14日
本垂下してから約2か月が経過したカキです。大きいもので殻長5cm程になっています。
殻も立派に成長し、黒い縦ジマがはっきりと見えています。
殻のふくらみもしっかりできてきました。(ふくらんだ殻を左殻といいます。)
エサ(植物プランクトン)をたくさん食べ、身がプックリとふくれてきました。
平成28年12月12日
本垂下してから約3か月が経過したカキです。大きいもので殻長7cm程になっています。
殻もゆっくりと成長し、先月よりも約1cm大きくなっていました。
先端の方の殻は薄く、ギザギザとした形をしています。これは毎日少しずつ殻を伸ばしているからです。
体験隊の筏の周りは、移動させたカキイカダでいっぱいです。本格的な収獲作業が始まっています。
平成29年1月10日
本垂下してから約4か月が経過したカキです。大きいもので殻長8cm程になっています。
見た目もすっかり親カキの姿になってきました。
エサの植物プランクトンがこれからさらに増えれば、より身がふっくらとしてきます。
海の中のカキの様子です。10月の写真と比べると、カキの塊が大きくなっているのがわかります。
平成29年2月4日
カキ打ち作業場見学会を開催しました。今回見学を行ったのは、草津地区のカキ養殖業者さんの作業場です。
打ち子さんが早く、きれいに殻からカキの身を取り出す様子に皆さん感心されていました。3月に実際にカキを打ち、経験してみましょう。
カキのむき身の洗浄、選別作業を見学しました。むき身にされたカキが機械で洗浄、選別されているところを皆さん熱心に見ていました。
カキ殻の一時堆積場の見学も行いました。カキ殻が一旦集められた後、飼料等の原料として再利用されていることを学習しました。
平成29年2月13日
本垂下してから約5か月が経過したカキです。カキが成長し、垂下連を持ち上げると重たくなっていました。写真はホタテガイにカキが付いて成長した塊(グロ)です。
1つの塊(グロ)を持ち帰ってみると、10個のカキが付いていました。
エサの植物プランクトンが増えており、先月よりカキの身はふっくらとしていました。
最初通し替えを行った時は約1cmだったカキが約8cmまで大きくなりました。いよいよ来月3月に収獲をします。
平成29年3月5日
カキの収獲を前に、9月の通し替えの作業を思い出して復習しました。収獲するカキは、本垂下期間の短い「ワカ養殖」のカキです。
カキ養殖業者さんの作業船に乗船し、弁天島の漁場まで移動しました。収獲のために、もう一隻作業船も来て準備してくれています。
収獲作業の見学です。クレーンで持ち上げるため、カキ養殖業者さんが養殖筏の上で、垂下連を素早く1か所に集めている様子です。
実際に垂下連を船の上で見てみました。大きく成長したカキや様々な付着生物がみられました。
収獲の風景です。大きなハサミで連の下の部分を切ります。カキが音をたてて殻の重さで勢いよく船のバケットに落ちていきました。
次に、広島市漁業協同組合草津地区のカキ作業場に移動し、2月の授業で学習した洗浄作業を見学しました。洗浄によってカキがみるみるうちに綺麗になっていく様子に驚いていました。
ベルトコンベアーで洗浄機を通ってカキが運ばれます。工場のような仕組みに驚き、皆さんのカキがカゴにたまっていく様子を真剣に見守っていました。
センターに戻り、収獲したカキをシートの上に広げました。今年度は魚に食べられる「食害」の影響もあり量はやや少なくなりました。改めてカキを作る難しさを皆さん実感されていました。
殻からカキの身を取り出すカキ打ちのコツを学習した後、実際にカキ打ち体験に挑戦しました。
最初はなかなか上手にできないお子さんたちも、プロのカキ養殖業者さんに教わり上手にカキの身を取り出せるようになりました。
蒸したカキを実際に試食しました。ワカ養殖のカキはとても甘く、美味しいと大変好評でした。
最後に広島市かき養殖連絡協議会の会長さんの挨拶があり、平成28年度の体験も無事終了することができました。体験をしっかりと思い出しながら、カキを美味しく食べてくださいね。