広島かき子ども体験隊


平成31年度(令和元年)広島かき子ども体験隊の最新情報

令和元年9月1日 

講義

はじめに、広島かきの養殖方法やカキの歴史を学習しました。広島かきは抑制の期間や本垂下をする時期によって養殖方法の名称が違うことを学習しました。

港へ移動

講義の後は、カキ養殖業者さんの作業船に乗船し、草津漁港に移動しました。普段乗ることのできないカキ作業船に乗船できるのも体験隊の楽しみの1つです。 

採苗連

通し替えをする採苗連です。一定期間、干潟の抑制棚で育てた稚ガキが付着しています。

 

稚ガキ

採苗連は、約2cmの間隔で稚ガキが付いたホタテガイの殻が連なっています。通し替えとは、採苗連からカキ種苗の付いたホタテガイの貝殻をはずし、新たな針金に間隔を広げて通し替える作業のことを言います。

通し替え

カキ養殖業者さんによる「通し替え」のお手本を見学している様子です。皆さん真剣にカキ養殖業者さんの説明を聞きました。

垂下連

いよいよ通し替え体験です。稚ガキがついたホタテガイの貝殻と管を交互に通し、垂下連を作っていきました。簡単そうな作業ですがなかなか根気のいる作業でした。

漁場到着

弁天島にある体験隊用の筏で、通し替えをした垂下連を吊るす作業を見学しました。

養殖業者さんが、波で揺れる筏の上でも軽快に作業をこなす姿に皆さん驚いていました。

垂下作業

体験隊を行った翌日に、魚による食害を防ぐため、垂下連の周りを簡易なネットで囲みました。

3月の収獲に向けて、通し替えをした稚ガキが、大きくなるのが楽しみです。

令和元年10月7日

養殖連

食害対策として垂下連を吊るす時に、キラキラテープを付けたり、垂下連の周りを簡易なネットで囲いましたが、ホタテガイの貝殻の表側に付いていたカキは魚に食べられてしまいました。

牡蠣成育

でも安心してください、ホタテガイの裏側に付いていたカキは、食害に合うことなく、成育していました。

通し替え体験の時は、殻高約1cmだったカキも約1ヶ月で殻高約3〜4cmに成長していました。

稚カキ

海の中の様子です。この日は海が緑色に濁っていました。

この濁り主な要因は、植物プランクトンが大量に発生しているからです。カキは、この植物プランクトンをたくさん食べて、大きくなっていきます。

令和元年11月5日

養殖連

本垂下して2ヶ月が経過しました。

ホタテガイの貝殻には、カキ以外にも、いろんな生物が付着していました。

牡蠣成育

塊を持ち帰り殻の大きさを測定してみると、先月よりも少し大きくなっており、殻高約4〜5cmに成長していました。

稚カキ

9月の通し替え体験の時は、垂下連を写真のように束ねて吊っていましたが、ある程度カキが大きくなったので、1本ずつに分けて養殖します。

稚カキ

1本ずつに分ける作業を「さばく」といいます。さばいて1本ずつに吊るすことで、エサの植物プランクトンをたくさん食べることができ、より大きくなります。

令和元年12月2日

養殖連

垂下連を持ち上げてみると、ホタテガイの貝殻の表側にカキが付いている塊もありました。全て魚に食べられていないことがわかり安心です。

牡蠣成育

塊を1つ持ち帰りカキの殻の大きさを測定してみると、先月よりも少し大きくなっており、殻高約5〜7cmに成長していました。

稚カキ

殻も立派に成長し、黒い縦じまがはっきりと見えています。

稚カキ

殻を開けてみました。お腹(内臓)の部分が黒っぽく見えていますが、これから水温がさらに下がり、身が入ってくるとこの部分が見えなくなっていきます。

令和元年1月6日

養殖連

塊を1つ持ち帰りカキの殻の大きさを測定してみると、先月よりも少し大きくなっており、殻高約6〜8cmに成長していました。

牡蠣成育

その塊からカキを1つずつ取り外していくと、大きいカキから小さいカキまで全部で15個のカキが付いていました。

稚カキ

大きいカキの殻を剥くと先月よりも内臓が見えにくくなっており、少しずつではありますが、身が太ってきています。

稚カキ

広島湾では、カキの収獲が本格化しており、体験隊筏の周りでも収獲が行われています。

令和2年2月1日

草津漁港

草津かき組合のカキ作業場の見学を行いました。素早くむき身にする打ち娘さんに驚いていました。

カキ打ち

むき身になったカキは、洗浄機で小さな殻等を落とし、大きさによって選別されます。

カキ洗浄

洗浄後のカキは、養殖業者さんの手作業で、身の大きさ等を確認し、容器に包装され出荷されます。

カキ殻

カキ殻は、海水中に一時的に保管され、専門の業者さんが引き取った後、肥料や鳥の餌等になります。

令和2年2月3日

垂下連

本垂下してから約5か月が経過しました。カキは、先月よりも重たくなり、順調に成長しています。

カキ塊

カキの殻は先端から伸びていき、薄い殻が何重にも重なることで、厚く硬い殻になっていきます。

殻付きカキ

大きいもので殻高約10cmに成長していました。

むき身

そのカキの殻を開けると、しっかり身が入っており、ぷっくりと膨らんでいました。3月の収獲が待ち遠しいです。

令和2年3月1日

垂下連

新型コロナウイルス感染症対策により、収獲作業見学及びカキ打ち体験は中止し、カキの配付のみを行うこととなりました。

カキ塊

そのため、当日の朝、9月に通し替えしたカキの収獲を行ないました。手際よく垂下連を1か所に集め、カキ作業船のクレーンで一気に吊りあげ収獲します。

殻付きカキ

吊りあげた垂下連は、大きなハサミを使い、針金を切ります。すると、一斉にカキが船内のバケットに音を立てて落ちていきます。

むき身

収獲したカキは、作業船からベルトコンベアーで運ばれて洗浄機へと向かいます。

 

 

殻付きカキ

洗浄機では、激しい水の勢いと回転によって、カキに付いた汚れなどを取り除きます。

むき身

9月に通し替えした垂下連を全て収獲すると、4カゴ分ありました。体験隊参加者さんには、この収獲したカキの配付を行いました。