トピック集


平成31(2019)年度トピック集(新しいものから順に並んでいます)

令和元年10月「塩づくり」

10月の海辺の教室のテーマは「塩づくり」でした。

世界や日本の塩づくりの歴史、塩の作り方や役割について学習しまいました。塩は、昔から人々の生活にとって欠かせないもので、食品以外にも、工業用等で様々なものの原材料として使われています。

塩づくり体験では、グループごとに分かれて、ろ過した海水を使った塩とヒジキを使った藻塩の二つの塩を作りました。海水から塩の結晶ができ始めた時は、「塩ができはじめた」との声があり、大変驚いていました。

gakushuu

日本には岩塩がなく、海水から塩を作っていることを学習しました。1Lの海水から塩は約3gしか作れず、昔の人々は、様々な工夫をし、濃い塩水を作り、そこから塩をつくりました。

kaibou

学習の後は塩作り体験です。今回は、ろ過した海水を使った塩とヒジキを使った藻塩の2種類の塩を作りました。あらかじめ、用意していた濃い海水をフライパンで煮詰め塩を作りました。

jiseki

約20分海水を煮詰めていくと、塩の結晶ができてきました。

ろ過海水からは白い塩、藻塩からは茶色の塩ができました。

nimono

最後は、コイワシの唐揚げに体験で作った2種類の塩と市販の塩を付けて試食しました。味の違いがわかりましたか。

令和元年9月「育てる漁業:マコガレイ」

9月の海辺の教室のテーマは「育てる漁業:マコガレイ」でした。
 育てる漁業とは、「栽培漁業(さいばいぎょぎょう)」とも言い、魚介類をある程度の大きさまで人の手で育て、海などに放流し、自然の中で大きくなった魚介類を獲る漁業のことを言います。

今回は、育てる漁業や水産振興センターで育てている魚介類の赤ちゃん(種苗)について学習した後、マコガレイの赤ちゃんの放流体験や魚介類の赤ちゃんを育てている施設の見学を行いました。

gakushuu

当センターでは、8種類の魚介類の種苗生産を行っており、今回はその中で主にマコガレイについて学習しました。

kaibou

マコガレイはふ化してしばらくの間、一般的な魚の稚魚と同じような姿で水中を漂いながら生活しています。ふ化後約20日頃に親魚と同じような形になり、底生生活を始めます。

jiseki

放流後のマコガレイは、河口等の砂の中に身を隠しながら生活し、ゴカイ類等をエサとして、2年で漁獲サイズの約20cmに成長します。

nimono

魚介類の赤ちゃん(種苗)を育てている施設の見学やエサやり体験を行いました。

平成31年度(令和元年)広島かき子ども体験隊(1回目)を開催しました。

カキ養殖の作業を体験する「広島かき子ども体験隊」を開催しました。

初回は、稚ガキが付着したホタテガイの貝殻を約30cm間隔になるよう針金に通し替える「通し替え」の体験を行い、垂下連を作成しました。その後、カキの作業船に乗って、垂下連をカキ筏に吊るす作業を見学しました。

カキが成長する様子は、定期的にHPに掲載します。 広島かき子ども体験隊のページはこちら

toshikae

令和元年8月30日「シジミの種苗生産を開始しました。」

8月中旬に太田川産のシジミから採卵し、種苗生産を開始しました。 

  太田川のシジミは近年減少しており、資源の回復を目指し、平成23年から種苗生産の技術開発を開始しました。これまでの7年間で採卵方法や餌の種類等に関する様々な試験を行い、種苗を安定して生産することができるようになったため、今年度からシジミの種苗生産を事業化し、生産しています。

 シジミはカキ等の2枚貝と同じ様に浮遊期※を経て、母貝と同じ様な貝の形になります。採卵から約2週間が経過し、写真の様な稚貝(約220μm)が当センターで見られるようになりました。

※浮遊期…シジミの受精卵は水中を漂いながら成長し、やがて幼生になります。幼生は稚貝になるまでの間、水中に浮遊した状態で生活します。この水中に浮遊する期間を浮遊期といいます。

 
  
シジミ種苗生産の様子はこちら

シジミ

令和元年8月「プランクトン」

8月の海辺の教室のテーマは「プランクトン」でした。
 海の中を漂う様々な種類のプランクトンや赤潮が発生する仕組みなどについて学んだ後、井口港でプランクトンネットを使って海のプランクトンを採集しました。採集したプランクトンを顕微鏡で観察し、種類を調べたりスケッチしました。また、当センターで魚やカニの赤ちゃんの餌として培養している、シオミズツボワムシという動物プランクトンの観察も行いました。

普段は目に見えない小さなプランクトンが、生態系の中でとても大切な役割を果たしていることが分かりました。

gakushuu

プランクトンの種類や役割について勉強しました。プランクトンは肉眼では見れない小さな生物と思われがちですが、クラゲもプランクトンの1種になります。

kaibou

井口港でプランクトンの採集です。サンプルが濁っており、たくさんのプランクトンがいることが一目でわかりました。

jiseki

次に、当センターで魚やカニの赤ちゃんに与えるエサのシオミズツボワムシの説明を聞きました。1トンの水槽に約2億5千万個のシオミズツボワムシがいます。

nimono

みんなが採集したプランクトンを顕微鏡を使って観察しました。カキのエサとなる植物プランクトンや素早く動く動物プランクトンを観察しました。

令和元年8月9日「オニオコゼの種苗を引き渡しました」

7月下旬から8月上旬にかけて、全長30mm以上に成長したオニオコゼの種苗を広島市へ引き渡し、広島湾に放流されました。  
 5月下旬から種苗生産を開始し、動物プランクトン(ワムシ、アルテミア)や配合飼料を給餌して順調に成長しました。 オニオコゼは定着性の強い魚で大きな移動が少なく、数年後には放流場所付近での漁獲が期待できます。近年、オニオコゼは広島湾で増えており、刺身や唐揚げ等で美味しく食べられる高級魚です。とても美味しい魚ですので、スーパー等で地物のオニオコゼを見かけたら是非手に取ってみてくださいね。 
   
 オニオコゼの種苗生産の様子はこちら

オコゼ稚魚

令和元年7月「チリメンモンスター」

7月の海辺の教室のテーマは「チリメンモンスター」でした。
 シラス漁の漁法やチリメンジャコの製造工程などについて学習した後、チリメンモンスター探しを行いました。見つけたチリメンモンスターは、種類を調べて、台紙に張り付けラミネートしました。海の中には、たくさんの種類のいきものがいて、お互いを支え合っているんですね。チリメンモンスターを通して、海のいきものの大切さがよく分かりました。

gakushuu

シラス(チリメン)は、表層に浮いた網を2隻の船で曳き、シラスの群れを獲ることなど漁法に関することを学習しました。

kaibou

シラス漁では、シラスだけではなく、様々な魚介類も一緒に網に入ります。その様々な魚介類をチリメンモンスターと呼ばれています。

jiseki

珍しいチリモンを見つけると嬉しいのは大人も子供も同じです。小さなタツノオトシゴやタコなどを見つけるため、皆さん一生懸命探していました。

nimono

見つけたチリモンは、種類を調べ、最後は記念にラミネートして持ち帰ってもらいました。

オリジナルチリモン図鑑の完成です。

令和元年6月「メダカの観察」

6月の海辺の教室のテーマは「メダカの観察」でした。
 今回の海辺の教室は、身近なメダカを使って卵の観察や顕微鏡の使い方などを学習しました。誰でも一度は見たことがあるメダカですが、実は野生のメダカはとても少なく、絶滅の危険があるとされています。近年、ペットショップで販売されている様々なメダカは、人が観賞用に交雑して作出したメダカたちです。みなさんも上手にメダカを育てると、繁殖して増やすことができます。ぜひ、飼育に挑戦してみてください。

gakushuu

まずは、メダカに関する学習です。メダカの生態に関することやオス・メスの見分け方などを学習しました。

kaibou

次は、実際にメダカを見てオス・メスを見分けました。他にも、メダカの習性を利用した簡単な実験も行いました。

jiseki

顕微鏡を使って、メダカの卵、メダカの赤ちゃんの観察を行いました。今回の海辺の教室ではメダカの他にもガザミの卵やルリヨシノボリの赤ちゃんなどを観察することができました。

nimono

顕微鏡観察で観察したメダカの卵などをスケッチしました。参加者の皆さんは、種類によって大きさや形の異なる卵などをたくさんスケッチすることができて大変喜んでいました。

令和元年5月「かまぼこ作り」

5月の海辺の教室のテーマは「かまぼこ作り」でした。
 かまぼこが魚のすり身から作られていることやかまぼこの歴史などの学習を行いました。広島市のかまぼこの歴史は、江戸時代後期頃に西区の草津で作られはじめたと言われています。現在は、スケソウダラを主な材料としていますが、江戸時代の頃は、近海で獲れた魚を使ってかまぼこ等が作られていたと言われています。
 学習のあとはかまぼこ作り体験です。魚の身をすり鉢で練る作業やかまぼこ板にすり身をのせてドーム型に形を作る作業に少し苦戦しているようでした。皆さん、色々な魚を使って家でもかまぼこを作って食べてみてください。 

gakushuu

かまぼこの歴史や作り方などをクイズ形式で学習している様子です。かまぼこやちくわは魚のすり身から作られています。

kaibou

次は、かまぼこ作り体験です。今回は広島湾で獲れたクロダイとマダイの身でかまぼこを作ります。参加者の方は、すり鉢ですり身にしているのに苦戦している様子でした。

jiseki

かまぼこ板の上にすり身をのせ、ヘラを使って整える「成型」という作業です。

販売しているかまぼこの様に、きれいに作るのは難しいことを実感しました。

nimono

クロダイとマダイの身から作った板かまぼこと、スケソウダラのすり身から作った揚げかまぼこを試食しました。美味しいと好評でした。

平成31年4月19日「マコガレイの種苗を引き渡しました」

マコガレイの親魚から採卵後、約3ヶ月が経過し、全長30mm以上に育った種苗を4月10日、11日に広島市へ引き渡し、市内の河口等に放流されました。
 放流後は河口等で砂の中に身を隠しながら生活し、ゴカイ類等を餌として、1年で約10cm、2年で漁獲サイズの約20cmまで成長し、主に底曳き網漁や刺し網漁で漁獲されます。
 煮付けや唐揚げ等の調理方法で美味しく食べられ、人気のある魚です。とても美味しい魚ですので、スーパー等で地物のマコガレイを見かけたら是非手に取ってみてくださいね。

マコガレイの種苗生産の様子はこちら

gakushuu

平成31年4月「魚のからだと年齢」

4月の海辺の教室のテーマは「魚のからだと年齢」でした。
 魚の体の構造や部位の名前などを学習した後、実際にメバルを使って観察を行いました。今回使用したメバルの胃の中から大量にエビが出てきて、体の仕組みに加えメバルの食性について学習することができました。次に、耳石を使って年齢を調べました。煮付けにしたメバルから、耳石を取り出し、観察しました。今回観察したメバルはおおよそ3歳から4歳であることが分かりました。
 参加者の方からは、「魚の年齢の調べ方がわかった。家でも耳石を取り出してやってみたい」など好評でした。最後は、煮付けにしたメバルを美味しくいただきました。 

gakushuu

まず、体の構造や部位の名前や役割などを勉強しました。今回は広島を代表する魚のメバルを使って学習しました。

kaibou

外部観察が終わったら、体の内臓の観察です。心臓や肝臓などの部位の名称や位置を観察しスケッチしました。また、メバルの胃の中から大量のエビが出てきました。

jiseki

次は耳石を使った年齢推定です。頭部にある耳石を取り出すのに大苦戦しましたが、何とか耳石を観察し、年齢推定ができました。

nimono

最後はメバルの煮付けをみんなで試食です。「美味しい」と好評でした。

水:みりん:酒:醤油=3:1:1:1に砂糖(少々)を加え落し蓋をして約10分煮て完成です。