新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、3月から中止となっていた海辺の教室を今月から再開しました。
久々の開催となった6月の海辺の教室のテーマは「育てる漁業:マコガレイ」でした。
マコガレイの放流体験を通じて、育てる漁業について学習しました。魚などの赤ちゃんを育てている、当センターの施設見学やエサやり体験も大好評でした。
新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、3月から中止となっていた海辺の教室を今月から再開しました。
久々の開催となった6月の海辺の教室のテーマは「育てる漁業:マコガレイ」でした。
マコガレイの放流体験を通じて、育てる漁業について学習しました。魚などの赤ちゃんを育てている、当センターの施設見学やエサやり体験も大好評でした。
3つの密を避けるために、午前・午後の2回に分けて開催し、普段より間隔を広げて講義しました。
当センターで育てている魚などの赤ちゃんのエサである、ワムシやアルテミア幼生などを観察しました。
小さくても姿形はマコガレイです。実は生まれた直後は、普通の魚のような体をしています。
大きく育つように、願いをこめて放流しました。数年後には皆さんの食卓にあがるかもしれませんね。
7月の海辺の教室のテーマは「チリメンモンスター」でした。
「チリメンモンスター」とはチリメンジャコ(カタクチイワシの赤ちゃん)に混じった他の魚やエビ・カニ等の生き物のことです。
教室を通じて、海の生物の多様性や食物連鎖などについて学習することができました。
チリメンジャコの中からチリメンモンスターを探します。珍しい生き物を見つけられるかな??
チリメンモンスターは食品としては異物ですが、海の多様性を支える大切な生き物です。
顕微鏡や図鑑を使って、見つけたチリメンモンスターの種類を調べます。色々な生き物が海に住んでいることがわかりました。
お気に入りのチリメンモンスターで、自分だけの図鑑を作りました。夏休みの自由研究にもおすすめです。
8月の海辺の教室のテーマは「プランクトンの観察」でした。
プランクトンには大きく分けて、植物プランクトンと動物プランクトンがいること、プランクトンはみんなが普段食べている魚やカニ、貝類などのエサとなっていることなどを勉強しました。勉強の後は、実際に 海でプランクトンを採集し、顕微鏡を使って観察しました。
当センターで育てている魚やカニのエサとなる「ワムシ」というプランクトンです。大きな水槽で飼っているんですね。
海でのプランクトンの採集には「プランクトンネット」を使います。上手に採集できたかな?
顕微鏡を使って、自分で採集したプランクトンを観察します。元気に動き回る様子が観察できましたよ。
観察したプランクトンの種類を図鑑で調べます。たくさんの種類がいることに、みんな驚いていました。
9月の海辺の教室のテーマは「塩づくり」でした。
塩の役割や大切さについて学習し、塩が私たちの生活に必要不可欠であることを学びました。塩の作り方を学習していくと、なぜこの瀬戸内海で塩づくりが盛んに行われてきたのかがわかりました。学習の後には、実際に 海水を煮つめて塩を作り、試食や顕微鏡を使った塩の結晶の観察を行いました。
塩についての学習の様子です。実は多くの食べ物に塩が含まれていて、とても大切な役割を果たしています。
いざ塩づくりの始まりです。透明だった海水に、だんだんと白いものが見えてきました。
水分がなくなると塩の完成です。作った塩をなめてみると「いつもの塩よりしょっぱい!」と声があがりました。
自分で作った塩をつけて、コイワシの唐揚げを試食しました。コイワシは広島湾七大海の幸にも数えられるおいしい魚です。
10月の海辺の教室のテーマは「かまぼこ作り」でした。
かまぼこの歴史や作り方について学習した後、広島蒲鉾協同組合の皆さんに教えてもらいながら、かまぼこ作りを体験しました。かまぼこのおいしさだけでなく、作る大変さを味わい、ますますかまぼこに興味がわいたようでした。実際に仕事としてかまぼこを作っている組合の皆さんに、色々な話を聞けたことは貴重な経験になりました。
今日の講師の広島蒲鉾協同組合の皆様です。広島でかまぼこを作る、プロのかまぼこ屋さんです。かまぼこの魅力が伝わるように開始前の打ち合わせ中です。
まずは、かまぼこの材料であるすり身作りです。魚と塩などをいっしょに練る、力と根気のいる作業で、かまぼこのおいしさの秘密の1つです。
飾りかまぼこ作りの様子です。色をつけたすり身で、絵を書くように、好きなデザインのかまぼこを作ります。イメージ通りのかまぼこができたかな?
すり身を紅葉の形に成型しています。見た目よりも難しく、力のいる作業ですが、組合の皆さんに教えてもらって、上手にできました。
11月の海辺の教室のテーマは「刺網から魚をはずす体験」でした。
漁業や漁法(魚の獲り方)について、広島県で実際に行われているものを中心に勉強しました。勉強の後には、漁法の1つである刺網によって獲れた魚を、網からはずす体験をしました。マダイ、カサゴ、オニオコゼ、コノシロ、ボラ、ウミタナゴなどが網にかかっていて、参加したみんなは大興奮でした。
今月の講師は井口漁業協同組合の皆さんです。刺網から魚をはずす時の、注意事項について説明してもらいました。
早速、体験のスタートです。みんな上手に魚をはずすことができるかな?
魚をはずす時には、とがったヒレなどでケガをしないように、竹ぐしを使いました。
たくさんの種類の魚が網にかかっていましたね。近くの海でこれだけの魚が獲れることにみんな驚いていました。
2月の海辺の教室のテーマは「海藻の観察」でした。
3ヶ月ぶりの開催となった今回は、ワカメの摘み取り体験と試食、ノリすき体験などを通じて、海藻について勉強しました。食卓に並んだ海藻しか見たことのない参加者も多く、摘み取り前の大きなワカメや板海苔になる前の生ノリを見て、みんなびっくりしていました。
なお、ノリすき体験に使用した生ノリは、「広島青苔会」及び「広島県漁業協同組合連合会」に提供していただきました。
海藻は食べ物として利用されていますが、海の中では魚などの隠れ場や産卵場としての役割があります。
ワカメを観察しながら、みんなで摘み取ります。みんなの身長より大きいワカメもありますね。
ノリすきに初挑戦!木枠に生ノリを均等に流し込むのがポイントです。
最後は、摘み取りしたワカメを試食しました。火を通すと鮮やかな緑色になる様子も観察できました。
3月の海辺の教室のテーマは「魚のおろし方」でした。
魚の骨や内臓の位置、包丁を取り扱うさいの注意点などを説明した後、クロダイとマダイの三枚おろしに挑戦しました。最近は、切り身で売られていることが多い魚ですが、自分でおろせるようになると、頭などのアラも汁などにして美味しく食べることができます。三枚おろしは難しそうに見えますが、何度か練習すれば、コツをつかんで上手にできるようになりますよ。
教室の最後には、クロダイを唐揚げにして試食しました。臭みがなく美味しいと大好評でした。
教室当日の朝、漁師さんが獲れたての新鮮な魚を届けてくれました。
早速、三枚おろしに挑戦です。大きな魚が配られて、みんなから歓声があがりました。
三枚おろしのポイントを、講師が実演しながら説明しました。参加者のみんなも真剣そのものです。
親子で協力して、作業を進めました。骨が硬く、苦労する場面もありましたが、みんな上手に三枚おろしができました。