「先輩の声」〜“チャレンジ”女性農業者研修〜

舩木良江さん

“チャレンジ”女性農業者研修 第1期生
(広島市安佐北区安佐町飯室)
 
 

■研修を受講したきっかけ

 母が農業をしていることから、私も生涯現役で行える農業を仕事にしたいと思い、早期退職しました。以前から興味のあったハーブ栽培を始め、栽培や販売がなかなか軌道に乗らず試行錯誤していたときに、市の職員から研修の話を聞き受講を決意しました。


■実際に受講してみて
 栽培方法はもちろん、堆肥の入れ方や農薬の使い方なども基礎から丁寧に教えて頂きました。ずっと自己流で栽培していたので、初めて知ることが多く驚くことばかりでした。研修品目は野菜がメインでしたが、花やハーブ等もわからないことはどんなことでも質問を受け付けてくださいました。
 また、同じ時期に農業を志す仲間ができたのは大きな財産です。夫も定年退職後に本格的に参加するために「ふるさと帰農研修」を受講しました。


■現在の就農状況
 私と夫と母でビニールハウス3棟含む約3400uの農地を管理しています。
私と夫は、春〜秋にかけてはユリ、キク、季節の草花などの花き類をメインに果菜類も栽培、冬は花が少ないため、ハウスも利用して葉物野菜を栽培しています。ハーブや枝ものなどは合わせてアレンジして販売することが多いです。加工品もサラダミックス、乾燥とうがらしを手掛けています。母は、ハウス1棟と露地で多品目栽培を行っているうえに餅や、漬物などの加工も担っており、現役でパワフルな姿は見習いたいと思います。
 生産物は、とれたて元気市やひろしま朝市、ホームセンター等様々な場所に出荷しており、忙しくも充実した日々を過ごしています。


■今後チャレンジしたいこと
 農業委員会の農地最適化推進委員としての活動を行っているので、地域の活性化にとても関心があります。遊休農地の整備が行えるよう積極的に働きかけて、若い担い手の方にどんどん来てもらえるように頑張ります。


■アドバイス
 自分で好きな物を作って、売り方も工夫して、直接お客さんに販売するのはやりがいがありますし、とても楽しいですよ。鳥獣の被害にも悩まされますが、品目を工夫すれば最小限の被害で済みます。
 週に2回、午前中だけの研修で、家事やパートなどとも両立でき受講しやすいと思いますので、生産や加工販売など、地域の担い手として様々なことに“チャレンジ”したい女性の方はぜひ受講を考えてみてください。