久田健三さん ふるさと帰農者研修 第5期生 (広島市安芸区上瀬野町) |
■研修を受講したきっかけ 試行錯誤しながら野菜を栽培し土曜市で販売していましたが、継続的に運営していくには安定した野菜(質・量・多品目)が必要となります。そこで、さらに野菜の作り方を勉強し、その技術を近所の皆さんと共有するとともに、野菜づくりを通して、地域の活性化に活かしたいと思い、JA安芸からの紹介もあったことから応募しました。 ■現在の就農状況 当初、田1,200u、畑1,500uから始めましたが、今は、近所の皆さんから請け負って作業をしている農地も含めて、田5,500u、畑2,500uを耕作しています。 田んぼでは、もち米を栽培し、平もちに加工して出荷しています。畑では、キャベツ・サトイモ・ナス・キュウリ・ダイコン・ハクサイ・ジャガイモ・タマネギなどを栽培しています。出荷先はユアーズやAコープで、多品目の野菜が並ぶよう出荷仲間と調整しています。 ■農業の大変なところ・魅力的なところは? 農業の大変なところは、率直に“しんどいこと、手がかかるところ”です。 特に、調整作業や出荷先までの運搬に思った以上に時間がかかり、出荷作業と畑の作業を並行してスムーズに進めるのが難しいと感じます。そこで妻に協力してもらい、生産部門(畑仕事)は自分、流通部門(調整・運搬)は妻というふうに分担しているので非常に助かっています。 当初は、受け継いできた農地を守らなければという思いから始めましたが、日々大変な中、どうにか10年以上農業を続けてこれました。やるからには良いものを売ってなるべく利益を出したいですが、そのための工夫も楽しいです。 ■受講してよかったと思うこと 1年間かけて受講するので、種まきから収穫・販売までの一連の作業・管理について指導してもらえるし、実際に体験することができます。 また、センターでは多くの種類の野菜を栽培しているので、その中で自分自身や自分の農地に合った野菜を模索できるのも良かったです。 さらに、横のつながりができることも受講してよかったと感じる点です。同期とはユアーズへ共同出荷していますが、その他にも情報交換をしたり慰労会を開催するなどして、お互い協力し合ったり切磋琢磨しています。 ■受講を検討されている方へメッセージ 1週間に2回、1年間を通して受講できるので、手のかけ方や野菜の成長を一から見ることができます。実際に、種や肥料をまいたり、剪定や収穫をしながら、身をもって勉強できるので、理解もしやすいです。 また、売り場は常に“品評会”です。野菜の質はもちろん、パッケージの見た目や売り方・・・など、人よりも良いものを作り、その良さが伝わるように売って、ファンを増やし利益を得ていけば、その後の活力にもなると思います。 そのための知識や技術・工夫をセンターでは学ぶことができます。ぜひ受講してみてください! |