栽培漁業


ガザミ

ガザミ

ガザミは函館から九州までの両沿岸・韓国・中国・台湾に分布し、水深5〜30mの砂・砂泥地帯に多く生息しています。毎年秋にメスは甲幅130〜160mmに達すると交尾します。メスは体内に精子を持ったまま冬を越します。越冬したガザミは、春になって水温が上昇してくると、産卵場を求めて浅いところに移動してきます。産卵期は4月中旬〜8月下旬まで続き、この期間に平均で3〜4回の産卵をおこないます。

ふ化・成長

メスの腹部に卵塊が見られます。1シーズンに4回程度産卵します。最高で6回も産卵したという報告もあります。

卵の一部を顕微鏡で見てみると、果物のブドウの様に、それぞれの卵がつながっているのが分りますね。黒い部分は眼になります。

写真はゾエア幼生です。ガザミのゾエア幼生は、通常4令まであります。

4令になったゾエア幼生は、変態して、メガロパ幼生(上写真)になります。

メガロパ幼生の後は、いよいよ稚ガニになります。当センターでは稚ガニ(3令)まで飼育します。

写真の上から稚ガニの1令、2令、3令です。脱皮するごとに、少しずつ大きくなっていますね。