令和5年度海辺の教室開催の様子
令和5年10月「太田川と広島湾〜アユの一生〜」
10月の海辺の教室のテーマは「太田川と広島湾〜アユの一生〜」でした。
アユの一生、太田川と広島湾との関わりや太田川におけるアユを増やす取組などについて学習しました。クイズを交えた学習では、皆さん積極的にチャレンジされました。学習後には、漁で使われる投網を実際に投げる体験を行い、アユの掴み取りも行いました。掴み取りでは、「アユの動きが素早すぎる」と驚かれていました。掴み取りしたアユは、漁協の方の指導のもと、串に打ち、塩焼きにして試食しました。このアユは、漁協がブランド化に取り組んでいる、レモンを練り込んだエサを与えた「レモンアユ」です。
アユの一生、太田川と広島湾との関わりや太田川のアユを増やす取組などについて学習しました。太田川漁協では、産卵場造成、親魚・受精卵放流、産卵期のアユを守るための禁漁などの取組をしています。
学習後には、漁で使われる投網を投げる体験を行いました。漁協の方から網の特徴や投げ方などについて説明・実演がありました。
掴み取りでは、プールの中で素早く動き回るアユを素手で捕まえました。プールの角に追い込むのがコツです。皆さん、とても早くアユを捕まえていました。
漁協の方に教えてもらいながら、掴み取りしたアユを串に打ち、塩焼きにしました。アユの雌雄の見分け方についての説明もありました。アユの塩焼きの試食は、「とてもおいしい」と好評でした。
令和5年9月「塩づくり」
9月の海辺の教室のテーマは「塩づくり」でした。
塩づくりや塩の役割などについて学習しました。クイズを交えた学習では、皆さん積極的にチャレンジされました。学習後には、海水を煮詰めて、塩づくり体験を行い、塩の結晶ができ始めると、「塩が出てきた」と驚きの声があがりました。できた塩は顕微鏡で、結晶の観察をしました。終わりには、数種類の市販の塩を、コイワシの唐揚げにつけて、味の違いを体験しました。
世界や日本の塩づくりなどについて学習しました。実は塩のほとんどが食用ではなく、服や紙製品などの工業用に使用されています。
学習後には、塩づくりに挑戦しました。塩がフライパンにこびりつかないようにかき混ぜながら海水を加熱しました。
透明だった海水から塩の結晶が出てくるのは不思議ですね。楽しくなり何回も挑戦する参加者がいました。
顕微鏡を使って、海水からつくった塩と市販されている塩の結晶の観察をし、形の違いを見比べました。
令和5年8月「チリメンモンスター」
8月の海辺の教室のテーマは「チリメンモンスター」でした。
チリメンモンスターとは、チリメンジャコ(原材料)に混ざっているカタクチイワシ以外の魚やエビ・カニの幼生、タコやイカなどの小さな生物のことです。まず初めに、チリメンジャコの作り方、海の食物連鎖などについてはスライドで学習し、漁獲方法については、実際に漁をしている動画を見ながら学習しました。その後、チリメンモンスターを探し、資料を使って名前を調べ、オリジナルの図鑑作りに挑戦しました。参加者からは、「珍しいチリメンモンスターを探すのが楽しかった。」などの感想が聞かれ、大変好評でした。
漁獲方法について、実際に漁をしている動画を見て学習し、チリメンジャコの作り方、海の食物連鎖などについても学習しました。
皆さん小さなチリメンモンスター探しに夢中です。お気に入りのチリメンモンスターは見つけられたかな。
見つけたお気に入りのチリメンモンスターを用いて、オリジナルの図鑑作りに挑戦です。ボンドでチリメンモンスターを貼り付け、ラミネートしました。
魚などの名前を調べて作ったオリジナルのチリメンモンスター図鑑です。とても上手にできましたね。
令和5年7月「プランクトンの観察」
7月の海辺の教室のテーマは「プランクトンの観察」でした。
プランクトンには、植物プランクトンと動物プランクトンがいることやプランクトンが魚やカニなどのエサとなる食物連鎖などについて学習しました。その後、実際にセンター内の魚やカニなどのエサとなる「ワムシ」の飼育水槽を見学したり、港でプランクトンネットを使って、プランクトンを採集しました。自分で採集したプランクトンは顕微鏡を使って、観察し、名前を調べてスケッチをしました。
プランクトンネットの使い方を学んだ後、実際にプランクトンネットを使って、プランクトンを採集しました。
当センター内にある種苗生産施設を見学しました。魚やカニのエサとなる「ワムシ」という動物プランクトンです。
海の中を漂うプランクトンの種類や赤潮が発生する仕組みについて学びました。クイズもあり、集中して聞いていましたね。
自分で採集したプランクトンを顕微鏡で観察し、スケッチしました。上手に観察できたかな。
令和5年6月「魚のからだと年齢」
6月の海辺の教室のテーマは「魚のからだと年齢」でした。
魚のからだの構造や年齢を調べる方法について学習した後、実際にマダイやクロダイのからだの構造を観察しました。片身を開いて、内臓を観察したり、スケッチをして皆さん夢中になっていました。次に煮付けにしたカサゴを試食した後に、カサゴから耳石を取り出し、ルーペで観察しました。他にはイリコの耳石も取り出し、カサゴとの耳石の大きさや形の違いを観察しました。「魚によって、耳石はこんなに違うのか。」と驚きの声が上がりました。
まず、魚のからだの構造や年齢の調べ方について学習しました。魚にまつわるクイズでは、皆さん積極的に参加され、盛り上がりました。
学習後は、実際に魚のからだの構造や内臓の位置・役割などを観察しました。皆さん上手にスケッチしていました。
魚のからだを観察した後は、煮付けにしたカサゴを使って、耳石取りです。耳石を取り出すのに大苦戦しました。
自分で取り出した2種類の魚の耳石をルーペで観察しました。魚によって、大きさや形などが違うことを学習しました。
令和5年4月「カキ養殖」
4月の海辺の教室のテーマは「カキ養殖」でした。
広島名産のカキ養殖の歴史や養殖方法などを学習し、ホタテガイの貝殻に付着したカキの稚貝をルーペで観察しました。「この小さな黒い点が成長して大きいカキの親になるのか。」といった驚きの声が多かったですね。カキについて学習した後、カキ打ち体験を行いました。見慣れないカキ打ち道具の使い方やカキの硬い殻に苦戦していましたが、何度も練習するうちに、素早く丁寧にカキ打ちできるようになりました。参加者からは「もっと多くのカキを打ってみたい。」と好評でした。
カキ筏下のカキ養殖風景を撮影した水中ドローン映像を見ながら、カキがどのように養殖されているか学習しました。
職員からカキ打ち道具の使い方やカキを置く向きについて説明を受けた後、実際に職員のカキ打ちを見て学習しました。
事前に学習した道具の使い方とカキを置く向きに注意しながら、いよいよカキ打ちに挑戦です。貝柱を切るのが難しかったようです。
自分が打ったカキの身を観察しました。学習したことを思い出し、いっぱいカキを食べて下さいね。