令和3年度海辺の教室開催の様子
令和4年3月「魚のおろし方」
3月の海辺の教室のテーマは「魚のおろし方」でした。
皆さんは、魚をおろしたことがありますか?今回の海辺の教室では、魚のおろし方の基本である「三枚おろし」に挑戦しました。「三枚おろし」ができるようになれば、魚から骨等を取り外し、身だけを切り出すことができます。包丁を使うのが初めての参加者の方もいましたが、最後には上手に「三枚おろし」ができました。家で他の魚もおろしてみたい!、魚の体の構造がわかった!という参加者の方の声を聞くことができ、久々の開催となった海辺の教室は、とても充実したものになりました。
魚の骨や内臓の位置を説明した後、早速「三枚おろし」に挑戦です。まずは魚のウロコをとります。
作業を工程ごとに区切り、講師が実演しながら、教室を進めました。おろし終わった時は、達成感がありましたね。
教室の後半には、自分たちでおろした切り身を、刺身にしたり、皮を引いたりと、難しい作業にも挑戦しました。
「三枚おろし」を身につけると、魚を1尾まるごと調理できるようになり、色々な料理が楽しめるようになりますよ。
令和3年12月「チリメンモンスター」
12月の海辺の教室のテーマは「チリメンモンスター」でした。
チリメンジャコに混じっているカタクチイワシ以外の小さな生物をチリメンモンスターと呼んでいます。大阪府岸和田にあるきしわだ自然資料館のイベントで有名になりました。カタクチイワシがどのように漁獲されているかなど学習した後に、ルーペを使って観察しました。とっても小さなイカやタコ、タチウオやカニの幼生などたくさんいることが分かりました。集めた生物の名前を調べて、自分だけの図鑑を作りました。これらの小さな生き物たちが、海の豊かさを支える重要な役割を担っていることがわかりましたね。
チリメンジャコの製造方法についても学習します。ゆで時間、塩加減は時期や天候によって変化します。
とても小さな生物で、探すのも大変です。皆さん集中して、たくさんの種類をみつけることができましたね。
自分が好きなチリモンを選んで、ラミネートします。上手くできたかな。
名前を調べながら、自分だけのチリモン図鑑を作りました。皆さんとても上手にできていました。
令和3年11月「刺網から魚をはずす体験」
11月の海辺の教室のテーマは「刺網から魚をはずす体験」でした。
日本で行われている様々な漁業の種類や特徴、日本で漁業が盛んな理由等について学習した後に、井口漁業協同組合の皆さんの指導を受け、刺網から魚をはずす体験を行いました。刺網を見るのははじめて!という参加者も多く、網にからまった魚を一生懸命取り外していました。海から水揚げされたばかりの魚に親しむ貴重な機会で、みんな積極的に体験に参加してくれました。
井口漁業協同組合の皆さんが、仕掛けた刺網を回収してきてくれました。魚は獲れたかな?
刺網から魚をはずすコツを説明していただきました。頭側から引き抜くのがポイントです。
カサゴの取り外しに挑戦しています。しっかり絡まっていてると取り外すのも大変です。
獲れた魚の一部です。普段見ることが多い、カサゴやクロダイ等の魚だけでなく、ハモ等の珍しい魚も漁獲されました。
令和3年10月「かまぼこ作り」
10月の海辺の教室のテーマは「かまぼこ作り」でした。
かまぼこの歴史や材料などについて学習した後に、広島蒲鉾協同組合の皆さんの指導を受け、すり身の作成や飾り蒲鉾の色付け、すり身を型に詰める体験をしました。また、自分で混ぜて作ったすり身やかまぼこなどが沢山入った汁や揚げかまぼこを試食しました。かまぼこ作りの大変さやかまぼこの美味しさを実感した一日になりましたね。
はじめにかまぼこの歴史や材料、すり身になる魚や作り方などについて学習しました。
参加者はすり鉢に入れたすり身を力いっぱい練りました。かまぼこ作りの大変さが分かったかな?
すり身を鯛や紅葉の型に詰めました。皆さん苦戦していましたが、先生が丁寧に教えてくれました。
揚げかまぼこの試食です。とっても美味しくて、一口食べたら笑顔になりましたね。
令和3年7月「プランクトンの観察」
7月の海辺の教室のテーマは「プランクトンの観察」でした。
海の中を漂うプランクトンや赤潮が発生する仕組みなどについて学び、プランクトンネットで採集した広島湾内のプランクトン等の顕微鏡観察とスケッチを行いました。
プランクトンを実際に観察することで、海の中にたくさんの生き物が暮らしていることが実感できました。
プランクトンネットを使うことで、目に見えない小さなプランクトンを、海水中から採集することができます。
参加者のみんなに事前に採集したプランクトンを配りました。小さなプランクトンを上手に観察できるかな?
みんな顕微鏡を使うのは初めてでしたが、講師にたくさん質問して、だんだん上手に使えるようになりました。
当センターで育てている魚やカニ等が食べるプランクトンも観察しました。写真は「シオミズツボワムシ」です。
令和3年4月「カキ養殖」
4月の海辺の教室のテーマは「カキ養殖」でした。
広島の名産であるカキの養殖方法などについて勉強したあと、カキ打ちに挑戦しました。カキ打ちとは、カキの身を殻の中から取り出す作業のことです。カキの体の形を理解し、上手に貝柱を切る必要があります。参加したみんなは、道具の使い方やカキの硬い殻に苦戦しながらも、何度も挑戦し、上手にカキ打ちすることができました。
最初にカキについて勉強しました。詳しい養殖方法を知らなかった参加者も多く、色々な質問がでました。
次に屋外に出て、カキ打ちの手順を説明しました。カキの貝柱の位置や道具の使い方を講師の実演を見て学習しました。
いよいよカキ打ちに挑戦です。貝柱を切るところが一番難しかったようです。みんな真剣に取り組んでくれました。
むきたての身を見て、美味しそう!と声があがっていました。上手に殻を開けると、カキの心臓が動く様子が観察できます。