広島かき子ども体験隊


平成29年度広島かき子ども体験隊の最新情報

平成29年9月10日 

講義

まず、カキ養殖の方法やカキの歴史を学習しました。夏場にかきの赤ちゃん(稚ガキ)を採取する作業『採苗』のことを知り、皆さん驚かれている様子でした。

港へ移動

草津港に移動し、先ほど学習した作業の1つ『通し替え』に挑戦です。まず、養殖業者さんにやり方を聞きました。皆さん真剣に話を聞き、やり方を覚えていました。

採苗連

採苗連です。広島湾でホタテ貝の殻に稚ガキを付けた後、環境の変化に強くするために、干潟にある抑制棚で育てたものです。今年度は昨年度の稚ガキも使いました。

稚ガキ

ホタテ貝に付着した稚ガキです。殻高約1.5cm程まで成長した稚ガキがホタテ貝の殻1枚に約30個ついていました。小さくてももうカキの形をしています。

 

通し替え

養殖業者さんにやり方を聞きながら、通し替え体験を行いました。稚ガキがついたホタテ貝の殻とパイプを針金に交互に通し、垂下連を作ってきます。

実際の作業も手作業であることに驚き、養殖業者さんの大変さを理解されていました。

垂下連

皆さんで通し替えた垂下連です。体験隊では、長さ約5mの垂下連に約15枚のホタテの殻を通しています。今回は、全員で約60本以上の垂下連をつくることができました。

この段階では、皆さんが普段見て知っているカキの姿や大きさに成長していくのか不思議に感じている様子でした。

漁場到着

カキ作業船、通称『親船』に乗り、たくさんの島やカキ養殖筏の素晴らしい景色を見ながら、弁天島の養殖漁場までクルージングです。ここでは、皆さんがつくった垂下連を養殖業者さんが養殖筏に吊るす「本垂下作業」を見学しました。

垂下作業

本垂下作業をする様子です。養殖筏が波で揺れていたにもかかわらず、養殖業者さんは軽快に筏の上を移動し、垂下連をすばやく吊るす作業の様子に、皆さん驚いていたようです。

これから3月の収獲に向けて、皆さんが通し替えをした稚ガキが、エサ(植物プランクトン)をたくさん食べて大きくなるのが楽しみです。

平成29年10月16日

養殖連

養殖連の様子です。本垂下してから約1ヶ月間経過し、小さかった稚貝が大きく成育していました。

ホタテガイの表、裏に付着しているカキがそれぞれ成長し、塊のようになっています。

牡蠣成育

9月に通し替えをした時のカキは殻の高さ約1.5cm程の大きさでしたが、大きいもので約5cm程に成長していました。殻の先がギザギザし、伸びているのがわかります。

稚カキ

殻をあけたむき身の様子です。エサ(植物プランクトン)を毎日たくさん食べて、徐々にプックリと身がふくらんできていました。

水中写真

海の中のカキの様子です。エサを食べて一カ月後、さらに大きくなるカキが楽しみです。

平成29年11月13日

カキ塊

本垂下してから約2か月が経過したカキです。カキが大きくなり、連を持ち上げるのもズッシリと重みがでてきました。

カキ上

殻も立派に成長し、黒い縦ジマがはっきりと見えています。大きいもので約6.5cm程に成長していました。

カキ横

殻のふくらみもしっかりできてきました。(写真下側のふくらんだ殻を左殻といいます。)

カキむき身

エサ(植物プランクトン)をたくさん食べ、先月よりもさらに身がプックリとふくれてきました。

平成29年12月11日

カキ塊

本垂下してから約3か月が経過したカキです。1つの塊でカキが15個ほどホタテガイの貝殻に付着し成長しています。

カキ上

先月よりも成長しており、大きいもので約7.5cm程に成育していました。

カキ身入り

美味しそうなカキです。お腹がプックリと膨らみ、先月よりもさらに身が入っていました。

水中写真

海の中の様子です。垂下連の上から下までカキは大きくなっています。体験隊垂下連の長さ:約5m

平成30年1月15日

カキ塊

本垂下してから約4か月が経過したカキです。持ち上げてみると、成長したカキはズッシリと重くなっています。

カキ付着の仕方

大きいもので約8.5cm程に成長していました。下側の赤いものがホタテガイの貝殻です。ホタテガイの貝殻にカキが付いている様子がわかると思います。

カキ伸長

カキは殻の先の部分がやや薄くギザギザしていました。これはカキが殻を伸ばしている様子です。

3月の収獲にむけ、まだまだ皆さんのカキは大きくなりそうです。

むき身

先月よりも身が引き締まり、身入りも良好です。美味しそうですね。

平成30年2月3日

草津漁港

カキ打ち作業場見学会を開催しました。打ち子さんが早く、そして身を傷つけないよう殻から取り出す様子に皆さん感心されていました。

カキ打ち

カキのむき身の洗浄作業の見学です。むき身に付いた小さな貝殻などを機械で丁寧に洗浄していきます。 作業場は工場のようになっており皆さん驚いていました。

カキ洗浄

むき身の洗浄後の、選別作業も見学しました。選別された新鮮で美味しそうな大きなカキを皆さん熱心に見ていました。学習会終了後、カキを購入されている方もいました。

カキ殻

カキ殻の一時堆積場の見学も行いました。カキ殻が一旦集められた後、飼料等の原料として再利用されていることを学習しました。

平成30年2月13日

垂下連

本垂下してから約5か月が経過しました。1つの塊にカキは20個〜30個付着しています。大小個体差はありますが、今年度食害防止ネットでカキを守ったため、多くのカキが成長しています。

カキ塊

イカダの上でカキを確認すると茶色で様々な付着生物がカキに付いていました。

また、カキと一緒にイソギンポなどの小さな魚も確認されました。カキが魚の住みか・隠れ家の役目もしています。

殻付きカキ

持ち帰り、カキについた付着生物を取り除いた写真です。立派な形に成長しています。殻を見ると、まだ成長している様子がわかります。

むき身

先月よりも身が引き締まり、身入りも良好です。あと収獲まで1ヶ月、楽しみです。

平成30年3月4日

講義

カキ収獲を前に、9月の通し替え時のカキの写真を見ながら復習しました。皆さんが収獲するカキは、本垂下(イカダでの養殖)期間の短い「ワカ養殖」の1年カキです。

移動

カキ養殖業者さんの作業船に乗船し、弁天島の養殖漁場まで移動しました。この日は快晴で暖かく、島の名前や潮の干満を勉強しながらのクルーズとなりました。

漁場到着

漁場に到着です。収獲のために、もう一隻作業船も来て準備してくれています。実際に、収獲作業を見学し、皆さん初めての光景にドキドキしている様子でした。

垂下連収獲風景

カキ養殖業者さんが養殖筏の上で、数本の垂下連を素早く1か所に集め、クレーンで引き上げます。カキがたくさん付いた約5mの垂下連が海からあがってきました。すごい迫力です。

収獲

収獲の風景です。大きなハサミで連の下の部分を切ります。針金の下の部分が結んであるため、切ると一斉にカキが音をたてて船のバケットに落ちていきました。

 
洗浄

プロのカキ養殖業者さんに質問タイムです。養殖イカダの作り方やカキに付いている生物、さらにカキ養殖の中での苦労話など様々な質問がでました。カキ養殖業者さんは質問1つ1つ優しく教えていただきました。

カキ作業場

次に、カキ作業場に移動し、2月の授業で学習した洗浄作業を実際に見学しました。ガラガラ回転する洗浄機によってカキがみるみるうちにきれいになっていく様子に驚いていました。

収獲したカキ

洗浄機を通った後、ベルトコンベアーでカキがカゴの中へ運ばれます。今回、1年カキと2年カキを比べて、殻の厚みやカキに付いている生物の違いなども見ることができました。

かき打ち学習

センターに戻ってカキ打ち体験です。二枚貝でも貝柱が1つというカキの特徴を学習したあと、プロのカキ養殖業者さんにカキの打ち方を見せてもらいました。殻の中にあるカキの身を傷つけることなく、すばやく取り出していました。

かき打ち

参加者の内1組以外は初めてのカキ打ちです。最初はなかなか上手にできなかった皆さんも、プロのカキ養殖業者さんに教わり上手にカキの身を取り出せるようになりました。

試食

カキを蒸して試食しました。ワカ養殖のカキはとても甘みが強く、普段食べていたカキとも味が違うと大変好評でした。自分たちで養殖したカキは、美味しさも数倍に感じます。

挨拶

最後に広島市かき養殖連絡協議会の会長さんの挨拶があり、平成29年度の体験も無事終了することができました。約半年間の学習を通して、カキ養殖について知らなかったことを沢山学ぶことができました。

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